【整備内容】
破損したねじ溝を修正するには種々の方法がありますが,今回はヘリサート加工を実施しました.
図2.1はヘリサート加工されたねじ溝の様子です.
材質はステンレスであり,強度が高くなったことにより,確実にフロートチャンバを取り付けられる様になりました.
図2.2は各所分解整備の完了したキャブレータの様子です.
赤い四角で囲んだAの部分が今回ヘリサート加工した部分を示しています.
図2.3はトルクドライバを使用しフロートチャンバを取り付けている様子です.
ねじ径が4mmということや標準締め付けトルクを参考にしながらも,ガソリンを密封しなければならないこと,
他の3か所はねじ溝がアルミ合金であること等を総合的に判断し,最適な締め付けトルクで組み付けました.
すべてを組み立て試運転を行い,ガソリン漏れ等の不具合がないことを確認して整備を完了しました. |