【考察】
初期型のハヤブサGSX1300R (GW71A型) はスロットルボディにスロットルワイヤ2本とチョークワイヤ1本の合計3本が取り付けられています.インジェクションモデル黎明期なのでチョークワイヤが備えられていますが,これに関しては滅多に使用するものではなく,やはり要はスロットルワイヤになります.
この車両は2000年モデルですからすでに発売からかなりの年月が経過しています.したがってスロットルの戻りが悪くなっている車両も多く,実際に同年代の色々なハヤブサのスロットルをひねってみれば,その程度が比較できます.スロットルの引きはある程度は力技でごまかせるとしても,戻りはスプリングの力だけなので小細工が効きません.したがって,戻りが悪くなるとバイクの操作フィーリングも著しく悪化することになります.本来整備されたスロットルは,ひねった手を放した瞬間に「パチンッ」と音を立てて瞬時に戻るものです.スポイルされた状態からその様な整備された状態に戻ると,今まで何をやっていたのだろうと思ってしまうぐらい操作感・フィーリングが良くなります.そしてその軽快なスロットル操作により,バイクがパワーアップしたのではないかと錯覚することも実際に決して少なくないことを付け加えておきます.
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