事例:E-193
吹き返した混合気等によるキャブレータボデーとスロットルバルブガイドカバー間の汚染について |
【整備車両】
RG250EW (GJ21A) RG250Γ(ガンマ) 1型 推定年式:1983年 参考実走行距離:約9,200km |
【不具合の状態】
エンジンがスムーズに吹け上がらない回転域が存在する状態でした. |
【整備内容】
キャブレータボデーを洗浄してアルミニウムの材質がしっかり確認できる状態にしました.
その上で各部に異常がないかを点検することで万全を期す為に慎重に整備を進めました.
図2.1 点検洗浄されたスロットルバルブハウジング |
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図2.1は点検洗浄されたキャブレータボデーのスロットルバルブハウジングの様子です.
スロットルバルブカバーとの接触面はもちろんのこと,左右のガイドも取り外し,可能な限り完全に近い形で洗浄しました.
この部位が確実に点検洗浄されなければ,
RG250Γのキャブレータを本当の意味でオーバーホール【overhaul】(分解整備・精密検査)したとは言えません.
なぜなら発売が1983年ということを考えれば,数十年この部分が確認されず,
不具合を内在している可能性が否定できないからです.
図2.2は新品のVM28専用に作られたガスケットの様子です.
厚み,耐ガソリン性,シール性,そのすべてを十分に満たしてこそ意味があり,
メガスピードではそれを使用することにより,一層本来の性能を回復させることができます.
図2.3 オーバーホール【overhaul】の完了したキャブレータ |
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図2.2はオーバーホール【overhaul】(分解整備・精密検査)の完了したキャブレータの様子です.
実際に試運転を重ね,不具合がすべて解消されたことを確認して整備を完了しました.
外観が非常に美しくなったことが分かります.
キャブレータは常に美しくなければならないのです. |
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