燃料コックの不具合によるキャブレータからの燃料漏れについて |
【整備車両】
RG400EW-W (HK31A) RG400Γ(ガンマ) Ⅰ型 年式:1985年 参考走行距離:約12,400km |
【不具合の状態】
3番シリンダキャブレータから燃料漏れが発生していました。 |
【点検結果】
この車両はエンジン不調により、修理のご依頼を受けメガスピードに入庫されました。
その際に3番シリンダキャブレータ下部からの燃料漏れが確認できました。
また各所点検整備する際に燃料タンクを取り外したところ、燃料コックOFFの状態でガソリン漏れが発生していました。
図1はコックOFFの状態で燃料漏れを起こしている燃料コック廻りの様子です。
燃料ホースは社外のもので硬化していて、本来クリップで留めるべき付け根がタイラップで留められていました。
またフィルターが取り付けられていて、内部に錆が堆積していました。
図2は燃料コックOFFの状態で漏れ出したガソリンを計量した様子です。
30秒で約3,8mlの漏れが確認できました。
これは24時間(1日)に換算すると、約11リットルになります。
つまり額面通り流れ出せば、2日程度で満タンにしたタンクのガソリンがすべて外部に流れ出る計算になります。
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