【考察】
お客様は当該整備車両を他店で中古で購入されたということですが,中古車は過去の経緯が分からず,未熟な作業者によりこの様にその場しのぎの部品が使用されているケースが少なくない為,購入後は一度包括的に整備技術者により点検整備されることが大切です.
今回の事例では,クラッチワイヤが不適切な部品でした.しかし中には実際に分解して初めて気づく様な箇所で不適切な部品が使われているケースも少なくありません.特に発売から20年以上も経過している車両であれば,その間に様々な所有者の入れ替わりがあり,各々において勝手気ままにいじくられてしまったものもあります.特に軽二輪は車検制度がない為か,その傾向が非常に強い印象を受けます.そしてその中でも2ストモデルは尚一層それが顕著であると言っても決して過言ではありません.しかし,だからと言って中古車の購入を恐れる必要はどこにもありません.正しい整備が施されれば,性能は維持できるのです.その為にメガスピードは持てる知識と技術を駆使して最大限お客様のご希望にお応えできるよう日々精進してまいります.
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