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RG250Γ-2型 (GJ21A) 専用設計 デジタル進角DC-CDI+エアコントロールユニット  
    適合車種:RG250EW-2, 2C

-----[MEGA-denshi製 RG250Γ-2型専用設計デジタル進角DC-CDI + エアコントロールユニットの特徴]-----

1、純正CDIには無い進角機能・DCDCコンバータを搭載(REIGA2) ※1 し、エアコントロールユニットも一体化
 純正CDIではアイドリングから6,000rpm付近まで約BTDC18°で定点点火し、その後緩やかに遅角していきます。それに対しREIGA-CDIでは中回転域でわずかにデジタル制御で進角させることによりトルクアップを狙い、高回転においてはデジタル遅角制御により高回転の伸びを維持しながらも安全性を確保した点火タイミングとなっています。またエアソレノイドもデジタル制御し、純正と同じ動作を完全に再現しています。


※1 従来のREIGAに加え、DCDCコンバータを搭載したREIGA2 (Revolutionary Incredible Graceful Advanced DC-CDI)。進角制御とバッテリ昇圧・CDI点火コンデンサチャージを同時に実行し、最適な点火タイミングを実現しています。


2、DC化による高回転の伸び
 DCDCコンバータによる専用の点火回路を搭載しました。それにより従来のエキサイタコイルを使用したAC-CDIと比較してフルノーマルの開発車両では、高回転の伸びが見られました(弊社従来品比)。



3、過電圧リミッタ搭載
 電装の故障で最も多いと言っても過言ではないのがレギュレータ故障による過充電がもたらす各ユニットの破損です。バッテリ電圧が異常に上昇すると、CDIをはじめETCや各電子デバイスが破損します。

  ⇒ 本DC-CDI内部では常時バッテリ電圧を監視しているので、異常電圧を検出すると、エンジンを停止させ、過電圧による電子デバイスの破損を未然に防ぎます。

-----(過電圧リミッタが動作した場合と警告ワーニング)-----
 DC-CDI本体が異常電圧を検出した場合、過電圧リミッタが動作し点火カットするためエンジンが停止します。そして数秒後にライダーにエンジンが停止した理由を知らせる為、エアソレノイドをオープニングより早いサイクルで10回ON、OFFさせ動作音で確認できるよう警告ワーニングします

 過電圧リミッタが働いた場合、充電系統に異常があるため、電源を入れ直して再度エンジンをかけても、同じように過電圧を検出してリミッタが動作する可能性があります。過電圧リミッタが発動する状態は正常ではないので、すみやかに充電系統の点検整備を行うことを推奨します。



4、CPUやモータドライバを始め、電子部品は車載規格をクリアした部品を使用しています
 
 ⇒ CPUは車載で世界シェアトップレベルの日本の半導体メーカーRENESASの車載用CPUを使用しています。その他IC等を含め、使用している電子部品は、厳しい条件であるAEC-Qxxx 準拠といった車載用を使用しています。


5、エキサイタコイル(チャージコイル)の劣化・故障した車両に対応
 RG250Γ-2型はハイスピード側、ロースピード側とエキサイタコイルが2個あり、それぞれ90°位相がずれています。発売から数十年経過しているため、故障が極端に増えているだけでなく、劣化が進んでいる場合はスパークが弱くなります。巻き直しも非常に難しい部品であることも特徴です。
  ⇒ 本ユニットはCDI内部でエキサイタコイルの代わりにDC-DCコンバータを搭載しているため、エキサイタコイルは不要になります。エキサイタコイルの状態が正常でも、不良でも、それらに関係なく均一に点火することができます。


6、電源ヒューズの追加による安全強化
 ⇒ CDIの電源供給部に別途5Aのヒューズを設置してあります。これにより万が一CDIが故障しても、ヒューズ部で損傷を食い止めることができます。
※ 通用の使用でヒューズが溶断することはありませんので、万が一ヒューズが溶断した場合は、使用をやめて速やかに弊社にご連絡下さい。




7、販売後もサポートします
  ⇒ ユーザー登録することにより、一定条件のもと、1年間万が一の故障でも新品に交換する保証をおつけします。


[取り付けについて]
 MEGA-denshi RG250Γ-2型専用設計デジタル進角DC-CDI + エアコントローラユニットは純正互換なので、カプラーオンで純正CDI、純正エアコントローラと同じようにそのまま車体に取り付けることができます。

 110型端子の4極オスカプラはエアコントローラ用、同6極カプラはCDI用となり、それぞれ車体ハーネス側のカプラと接続します。



手順1:CDIとエアコントロールユニットからカプラを外します。図の様に6極カプラがCDI用、4極カプラがエアソレノイド用です。



手順2:車体ハーネス側の6極と4極のカプラにそれぞれDC-CDI本体からのカプラを取り付け、黒の1極カプラ(紫/白)は、図の様にシート下あたりに置きます。



手順3:DC-CDI本体をフレームに結束バンドで固定します。フレームはDC-CDIを冷却する役目も果たす為、できるだけピッタリ接触させて下さい。最後にサイドカバーを取り付けてDC-CDI本体の取り付けは完了です。




[モード切替方法]


---(MEGA-denshi モード)---
 黒の110型1極カプラが接続させている状態が標準モードです。このモードではイグニションONでエアソレノイドを3回動作させ、機能の確認を行います。エンジン始動後は通常のエアコントロールユニットして動作し、過電圧リミッタ機能がONになります。

---(エアソレノイドOFFモード)---
 黒の110型1極カプラを外すとエアソレノイドOFFモードになります。このモードではイグニションON時のエアソレノイド動作カットを含め、エンジン始動後のエアソレノイド動作をすべてカットします。すでにエアソレノイドの動作をカットした状態でキャブ調整を行っている場合は、このモードをご利用下さい。またこのモードでは過電圧リミッタをカットするので、異常電圧時にどうしても緊急的に目的地まで走りたい場合はこのモードをお使い下さい。デバイスが過電圧で破損するまで使用できます。




[注意点]

 ・キルスイッチは使用不能となります。
 ・DCDCコンバータでバッテリ電源を昇圧させて点火エネルギーにする為、バッテリレス車両には使用できません。
 ・本製品は純正互換なので、純正CDIに比べてパワーアップするものではありません。

 ・バッテリから直接+12Vを接続すると、イグニションOFFのバイクに乗っていない間にも微量ですが電流が流れている為、バッテリ上がりの原因となります。

 ・エンジン回転のレブリミッターはあえてプログラムしておりませんので、回し過ぎにはご注意下さい。
 ・開発時はマニュアル値での最高出力発生回転数までエンジンが吹け上がることを確認していますが、それ以上の回転域の動作は保証外となります。

 ・誤作動防止の為、NGK抵抗入りプラグをご使用下さい。その他のプラグでは動作未確認となります

 ・純正イグニションコイルおよびハイテンションコード以外での動作は未確認の為、社外の強化コイルやホットワイヤー等は非適合となります。
  ⇒ 誤作動した場合、内部ICが損傷し、CDIが故障するおそれがあります。
 ・CDIを分解した場合、保証の対象外となります。

【警告】下図で示すCDI側面の内側にある六角ネジは絶対に緩めないで下さい。緩めた場合はCDIが破損します。

 


[開発について]
 レーサーレプリカの名を知らしめたRG250Γ。その2型であるRG250EW-2, 2Cは1984年の1年間しか製造されなかった希少車種であるといえます。すでに発売している RG250EW, 2, 2C (GJ21A) 専用のAC-CDI はユーザー様より大変高い評価をいただくことができました。今回の開発ではやり残していたいわゆるエアソレノイドコントローラをいかに製品化するかが課題でした。また、それと同時にエキサイタコイルの故障する車両が急増している現状にどう対応するかが要となっていました。そこで、例え製品価格が上がってしまっても、その両方をひとつのユニットにまとめたデバイスを市場に供給することがベストであると判断し、開発を行いました。

 エアソレノイド制御については、純正と同じ動作を再現することによりスムーズにコンバートできるように設計し、更にエアソレノイドの動作をカットできるようにしました。また点火では、DCDCコンバータを搭載することにより、点火エネルギーを始動から高回転までムラなくチャージすることが可能になり、全域で滑らかなフィーリングを得られるよう調整しました。特に点火系統のハード的な変更により、高回転ではエキサイタコイルを使用したAC-CDIと比較して、より一層回転の伸びが期待できるようになりました。

 更に、過電圧を検出した際にはエンジンを停止させて各部の故障を未然に防ぐ過電圧リミッタの搭載と、過電圧を検出したことをライダーに知らせる為にエアソレノイドを使用することでインジケータとしての役目を果たすように設計を行いました。

 また、DCDCコンバータ本体の機能としては、ヘッドライト点灯状態においてブレーキランプを握ってウインカーをつけたりする信号待ちのような最高負荷時にも対応できるよう、常時バッテリ電圧をモニタして点火コンデンサへのチャージ電圧を補正しているので、どのような状態でも最適な点火を実現しています。
もちろんハードに関しては、ルネサス車載用CPUや車載用ICを搭載し、安心安全を確保しました。

 2000年代からCPUはすべてシングルチップ化して非常にコンパクトになりました。搭載しているデジタル制御を担う高性能CPUは、日本が世界に誇る車載半導体メーカー・ルネサス社のものです。日本車のインジェクションモデルの純正ECU内部にもルネサスのCPUが使われていることからも、信頼性のある日本の半導体企業を MEGA-denshi は支持します。

 RG250EW-2, 2Cの発売が1984年頃ですから、すでに数十年経過しています。当然CDIもエキサイタコイルも劣化しています。またエアソレノイドコントロールユニットが故障しているのに気づかずに乗っているケースも少なくないと推測できます。そのような状況下で、新品のデジタル進角DC-CDI + エアコントロールユニットを供給させていただくことにより、今後もずっと安心して維持し続けられるようお役に立てれば幸いです。







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