【点検結果】
通常使用でオーバーヒートの傾向があるということでメガスピードにて整備のご依頼を承ったものですが、
状況からオーバーホール【overhaul】(分解整備、精密検査)が必要であると判断して進行しました。
エンジンを分解する為にパワーユニットを取り外したところ、
パワーユニットとロワユニットとの接合面に塩分やゴミ、ほこり等がオイルパンの形状を不明にするほど堆積していました。
図1は汚れの堆積しているオイルパンの様子です。
へこみになっている箇所に著しくゴミが堆積していることが分かります。
これらの堆積物を除去した結果、へこみの側面に穴があいていることを確認しました。
図2は側面に穴のあいているオイルパンの様子です。
穴の周囲の肉厚もほとんど0mmに近く、わずかな力を加えれば際限なく穴が拡大する状態でした。
図3はオイルパン内側から穴を見た様子です。
穴の周囲に目立つ傷や応力等のかかった痕跡が見られないことから、
海水によりアルミ合金が腐蝕した結果、肉厚が薄くなり穴があいたものであると判断しました。 |