トップページ故障や不具合の修理事例【二輪自動車】 エンジン関係の故障、不具合、修理、整備の事例 (事例:171~180)


事例:E-172

オイルスクリーン下部に堆積した異物について


【整備車両】

 CB250RS (MC02)  推定年式:1981年  参考走行距離:約18,200km


【不具合の状態】

 オイルスクリーンに異物がひかっかっていました.


【点検結果】

 この車両はお客様のご依頼によりメガスピードにて各部分解整備を承ったものです.

今回の事例ではクラッチカバーからのオイル漏れ修理を実施した際に,

同時に整備したオイルスクリーンについて記載します.



図1.1 オイルスクリーン下部に見える異物の一部

 図1.1はオイルスクリーン周囲の様子です.

古いエンジンオイルの上に小さな異物が堆積していることが分かります.

MC02はオイルフィルターという部品が設定されていない為,通常はオイル交換のみになり,

エンジン右側を開けた場合に初めてストレーナとしてのオイルスクリーンを整備することができます.



図1.2 オイルスクリーン下部に確認される数種類の異物

 図1.2はオイルスクリーンを取り外してハウジング内部を確認した様子です.

数種類の異物が存在することが分かります.



図1.3 エンジンから取り外したオイルスクリーン

 図1.3は取り外したオイルスクリーンの様子です.

スクリーン本体にも小さな異物が付着していました.




図1.4 エンジンから採取した数種類の異物

 図1.4は異物を採取して広げた様子です.

大きく分けて金属類と液体ガスケットの千切れカスそしてその他のゴミに分類することができます.



図1.5 磁石に反応する異物

 図1.5は異物に磁石を近づけて金属類を確認した様子です.

おそらく1981年頃発売されてから1度もエンジンが分解されていないと推測できる為,

金属の異物はエンジン内部の摩耗破損した部品の一部,ガスケットは組み立て工程で使用されたもの,

そしてその他の細かなゴミはオイルキャップ等から混入したものであると考えられます.



【整備内容】

 異物を除去し,スクリーン周囲を洗浄することから整備を実施しました.



図2.1 洗浄されたオイルスクリーン設置部

 図2.1はオイルスクリーン設置部を洗浄した様子です.

異物はスクリーン部で引っ掛かる様に設計されていることから,

可能であれば定期的に洗浄しておきたい部位であるといえます.



図2.2 新品のオイルスクリーン

 図2.2は新品のオイルスクリーンの様子です.

取り外したスクリーンを再使用することも可能でしたが,まだ部品供給があったことから新品を使用しました.



図2.3 洗浄されたハウジングに取り付けられた新品のオイルスクリーン

 図2.3は洗浄されたハウジングに取り付けられた新品のオイルスクリーンの様子です.

これにより,今後しばらくはクリーンなエンジン潤滑が期待できるようになりました.



考察】

 CB250RS (MC02) のエンジン構造はオイルフィルターが設定されていない為,

通常の手入れとしてははオイル交換のみになります.

しかし長年使用あるいは所有していれば,必ずオイル給油口等からゴミが侵入したり,

各金属部の摩擦による金属粉が堆積してきます.

そしてそれらがオイル交換時に同時に抜き取ることができれば良いものの,

オイルスクリーン付近にひかかってしまえば中々外部に取りだすことができません.

したがって,整備や修理等でクラッチカバーを開けた際には必ずオイルスクリーンも点検整備しておくことが求められます.





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