【整備内容】
プラグキャップ及びイグニションコイルを4気筒すべて新品に交換しました.またアーシングを同時に実施しました. |
図2.1 は新品のプラグキャップの抵抗値を測定した様子です.新品は約9,4kΩですから,異常とされる取り外したキャップの抵抗値がいかに大きいかが分かります. |
図2.2 新品のイグニションコイルとプラグキャップ |
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図2.2 は新品のイグニションコイルとプラグキャップの様子です.キャップがダメになる頃にはコイルもダメになる為,一方に不具合が発生していた場合は同時にセットで新品にします. |
図2.3 は新品のプラグキャップの端子の様子です.抵抗値が正常に戻ったことに加え,広がっていた端子がリフレッシュされたことにより,スパークプラグに固く確実にはめ込むことが可能になりました. |
図2.4 車体に取り付けられた新品のイグニションコイル |
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図2.4 は新品のイグニションコイルとプラグキャップを車体に取り付けた様子です.これにより確実な点火が約束されました.またプラグからバッテリマイナス端子間の抵抗が0.3Ωあったため,アースケーブルを2か所取り付けました. |
図2.5 は整備後に約 50 km 程度試運転してから取り外した4番シリンダのプラグの様子です.概ね4気筒とも図の様に理想的に焼けている状態でした.図1.1
のびしょびしょで煤だらけのプラグとは全く別物の様に見えます.イグニションコイルとプラグキャップを新品にしただけでここまで変化するのです.もっともそれはエンジンの圧縮が良好なのと燃料系統をオーバーホールしてあることが前提となっていますが,イグニションコイルやプラグキャップの抵抗による火花の減衰や機能の重要性を改めて認識させられた事例であると言えます. |
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