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タイヤチューブのパンク修理について


【整備車両】

NCZ50B(AB12)モトコンポ  1981年式  標準で車両にオドメータを搭載していない為、走行距離は不明


【不具合の症状】

リヤタイヤがパンクしていました。


【点検結果】

チューブに2箇所ピンホールがあり、そこから空気が漏れているのが確認出来ました。



図1 、チューブの損傷した穴

図1は穴の空いたチューブの様子です。
画像中央の黄色い四角で囲まれた部分に2箇所穴が空いています。

穴の原因となった異物等は確認出来ませんでした。


【整備内容】

穴の空いている部分以外は十分に再使用可能な状態だったので、パッチによりパンク修理を行いました。

図2は穴の周辺の足し付けをし、パンク修理の為の下地を作っている様子です。


図2、破損箇所周辺の下地作り

図3は下地に加硫接着剤を塗布している様子です。


図3、加硫接着剤の塗布

図4は加硫接着剤を塗布した穴にパッチを張り付けた様子です。

2箇所の穴の点在範囲が近かったので、パッチは一枚で仕上げました。



図4、パッチの貼り付け

図5は空気漏れがないことを確認し、パンク修理の完了したリヤタイヤの様子です。


図5 、パンク修理の完了したチューブタイヤ


【考察】

パンクの原因になった釘等の異物が確認出来る場合は、それらを取り除くことで再発を防ぐことが可能ですが、

直接の原因となったものを確認出来ない場合は、

タイヤ外側やホイール側も含めて注意深く点検し、問題がないことを確認しておかなければなりません。

またパンクしたチューブの修理ではパッチで穴を塞ぐ方法が一般的ですが、

原付等の小さいサイズの場合はチューブを新品にした方がコストと整備内容を比較した場合に、

パンク修理より確実でリーズナブルな場合があります。

この事例では穴が比較的小さかったこと、その他の部分の状態が良かったこと等を考慮し、パンク修理を行いました。

特にチューブタイヤにおいては、適正な空気圧を常に保持しておくことがパンクを避けることにつながるので、

やはり定期的な点検が欠かせません。





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