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事例:4D-2

軽トラックのオーディオ交換とスピーカーの新設について

【整備車両】 
 キャリイ (DA52T)  年式:2000年  参考走行距離:155,000 km
【不具合の状態】 
 ラジオしか聴くことができず,スピーカーもデッキ内臓タイプで音質が悪い状態でした.
【点検結果】 
 この車両はオーディオをもっと快適なものにしたいという希望を叶えるべく,メガスピードにて整備を承ったものです.もともとタコメータの無い車両だったので,タコメータ付きコンビネーションメータに交換するなどの快適性を図りました ※1 が,今回の事例ではオーディオ交換とスピーカー設置について記載します.

図1.1 スピーカー内蔵純正ラジオ
 図1.1はスピーカーが内臓されている純正カーラジオの様子です.1DINなので下側はスペーサを兼ねた物入れになっていました.

図1.2 空のスピーカーボックス
 図1.2はスピーカー取り付け部のフタを開けた様子です.カーラジオにスピーカーが内臓されていることから,かなりの確率でダッシュボード側のスピーカーはないだろうと推測しましたが,実際にその通り空の状態で,周囲には埃が溜まっていました.


【整備内容】
 スピーカーを新たに新設し,ラジオをUSBデータ再生可能なオーディオと交換しました.

図2.1 新品のDEH-480一式
 図2.1はPioneerのcarrozzeria DEH-480一式の様子です.今回の事例ではAMラジオとこの商品を入れ替えました.

図2.2 新品のスピーカ 『TS-F1020』
 図2.2は新品のPioneerのcarrozzeriaスピーカーTS-F1020の様子です.オーディオとあわせてPioneerを選択しました.これをダッシュボードの左右端に取り付けます.

図2.3 コネクタの取り付けられたスピーカー
 図2.3はスピーカーに110型コネクタ(オス側)を取り付けた様子です.オーディオはギボシ端子でしたが,ともに110型コネクタに変更しました.

図2.4 ダッシュボードに取り付けられたスピーカー
 図2.4はダッシュボード左端にスピーカーを取り付けた様子です.予めスピーカーが設置できるように設計されている為違和感なくフィットします.

図2.5 カバーの取り付けられたスピーカー
 図2.5はスピーカーにカバーを取り付けた様子です.右端も同様に取り付けました.

図2.6 車体に取り付けられたUSBデータ再生対応オーディオ
 図2.6はオーディオを取り付けた様子です.もともと装着されていたラジオと同じ1DINの為,下側のスペーサ兼物入れはそのまま使用しました.これによりAM/FMラジオだけでなくUSBデータで無数の音楽を楽しめるようになりました.


【考察】 
 軽トラックにはオーディオレスの仕様がありますが,移動距離が長い場合,旅の友として音楽が欠かせないのは,ほとんどの乗用車にオーディオが標準装備されていることからも明らかです.それほど音楽と人との関わり合いは深く,古代よりその基本的要素は変わらないと言えます.したがって,軽トラックと言えども,快適にドライビングする手段のひとつとしてオーディオを好みのものにしたいものです.

 軽トラックの場合,この車両の様にラジオデッキにスピーカーが一体となっているものは,車体にスピーカーが設置されていない場合が少なくありません.したがって,社外のオーディオを取り付ける場合には同時にスピーカーの設置も必要になります.

 カーステレオの歴史を紐解くと,カセットテープから始まり,CDチェンジャーやMDへと変遷し,今ではデータとしてWAVEやMP3を始め様々な形式でほぼ無限とも言えるほどの曲数がUSBフラッシュメモリ等に収まる時代になりました.狭いダッシュボードの中にCDの束を入れていた頃が懐かしく思えます.この先オーディオは一体どんな進化をみせるのでしょう。


※1 タコメーターが無く照明の暗いコンビネーションメーターの対策について





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