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デジタルSAECコントローラ  税込価格 69,800円
   適合車種:RG500/400/250Γ (HM31A/HK31A/GJ21B)    純正品番:32910-20A00 互換  純正品番:1TG-85830-01互換

-----[MEGA-denshi製 デジタルSAEC (※1) コントローラの特徴]-----
※1 SAEC・・・Suzuki Automatic Exhaust Control

1、純正SAECコントローラと同じ動作マップをデジタル制御
  ⇒ エンジン回転上昇時には約7,800回転でSAECをON(排気バルブ閉じ)し、スロットルOFF時には約7,500回転まで落ちてきてからSAECをOFF(排気バルブ開き)するといったヒステリシスを含めた純正SAECコントローラと同じ制御を行います。また純正のアナログ制御に対し、ルネサス車載用CPUを搭載したデジタル制御を行います。そして純正同様に内蔵されたタイマ機能により異常時にはアクチュエータを保護します。



2、イグニションON時のオープニング機能を搭載
  ⇒ イグニションON時にSAECを ON → OFF といった1ストロークの動作を行います。これによりSAECが動作しているか音で判断することができます(純正SAECコントローラはエンジンが高回転時にのみ動作する為、エンジン音に阻害され動作音を判別することができません)。


※プーリー参考図はRG500/400Γの2番シリンダ側です。

 最後にバイクに乗ってから次に乗るまでの間に数日以上経過している場合、冷間時にイグニションONにした場合、排気バルブが硬くなって動きが渋くなっていることやバッテリ電圧が低くなっている為、モーター音が弱々しくなり、図の様なOFFとONの位置よりも内側で停止することがあります。これはセンサの特性によるものなので異常ではありません。エンジンを始動して走行すれば、暖機後・バッテリ充電後に図の様な位置間をプーリーが動きます。エンジンを停止させた直後であれば、エンジンが暖まっていてバッテリも充電されているので、イグニションONでのオープニングも図の様な位置で停止します。またモーター動作もキビキビしたものになり、速く動いていることが音でも分かります。


3、電源ヒューズの追加による安全強化
 RG500/400/250Γは、どれもバッテリとレギュレータ間に20Aのメインヒューズが1つしかありません。この場合どこか1か所でも短絡等で大電流が流れれば、メインハーネスを含め電装は大きく破損します。
 ⇒ 弊社SAECコントローラの電源供給部には別途5Aのヒューズを設置してあります。これにより万が一SAECコントローラが故障しても、ヒューズ部で損傷を食い止めることができます。
※ 通用の使用でヒューズが溶断することはありませんので、万が一ヒューズが溶断した場合は、使用をやめて速やかに弊社にご連絡下さい。




4、販売後もサポートします
  ⇒ ユーザー登録することにより、一定条件のもと、1年間万が一の故障でも新品に交換する保証をおつけします。


[参考動画]
画像をクリックするとyoutubeの参考動画を見ることができます。


[取り付けについて]
 MEGA-denshi デジタルSAECコントローラは純正互換なので、カプラーオンでそのまま車体に取り付けることができます。ここではRG500/400Γを例にしていますが、RG250Γも同様に取り付けて下さい。


手順1:リヤシートを取り外すと図の様に黒の3極カプラと白の6極カプラが見えます。これがSAECコントローラへの接続カプラなので、右図の様に両方とも外します。



手順2:MEGA-denshi デジタルSAECコントローラを図の様に外したカプラにそれぞれ接続します。格納場所は純正SAECコントローラと同じリヤシートカウル最後部でも良いですが、手軽に設置できるようCDIの上に置く形でも問題ありません。ユーザー様でご都合の良い場所に裏面の両面テープを使用して設置して下さい。




【SAECプーリー調整について】

 純正SAECコントローラを使用している際にプーリー調整が行われていれば、弊社SAECコントローラに交換しても再調整する必要はありません。しばらく調整していない場合は点検を推奨します。

 
SAECのプーリーのOFF時の位置点検やワイヤ調整は、エンジンが暖まった走行後にイグニションをOFFにしてから実施します。理由は冷間時は排気バルブの動きが硬いこと、そしてバッテリ電圧が低い為、正常な位置からON側に少しズレて停止する可能性がある為です。これはアクチュエータのセンサの構造上避けられません。RG500/400Γは排気バルブがフロント側、リヤ側の2か所にあるので図の様に調整します。RG250ΓはRG500/400Γのリヤ側と同じように調整します。走行後はエンジンが熱くなっている為、作業時の火傷等を避ける為エンジンをかける前に予めプーリーのカバーを外しておきます。この時プーリーホルダは必ずネジで固定しておきます。フロント側はカバーのネジがそのまま使え、リヤ側は少し短いネジを用意して使用します。


※プーリーの位置を分かりやすくする為、刻印を黒くマーキングしています。

点検:バッテリの状況によってはオープニング後にOFFの状態での位置がズレている可能性があります。したがってプーリーの調整が現状で正しいかどうか確認する為、エンジン始動・暖機後に走行して最低1回は7,800回転以上エンジンを回して排気バルブを動作させて下さい。
一定距離を走行後、アイドリング状態で図の様な位置に刻印が来ているか確認します。

調整:プーリーの停止位置がずれていた場合、アイドリング状態からエンジンを停止させ、図の様になるようワイヤをアジャスタで調整します。調整に時間がかかってエンジンが冷えたり、バッテリが劣化していてエンジンを切ると電圧が極端に低くなっている場合、正しい位置に調整しても、その後のオープニング動作完了時にOFFの正しい位置より少しON側にずれます。その場合、そのままの状態で何もせずに再度点検手順を行い、正しい位置に収まっていれば正常です。




[注意点]

 ・純正CDIおよび弊社CDIのみに対応しています。輸入品のCDI等は本ユニットが誤作動して破損するおそれがあります。

 ・誤作動防止の為、NGK抵抗入りプラグをご使用下さい。その他のプラグでは動作未確認となります

 ・純正イグニションコイルおよびハイテンションコード以外での動作は未確認の為、社外の強化コイルやホットワイヤー等は非適合となります。
  ⇒ 誤作動した場合、内部ICが損傷し、SAECコントローラが故障するおそれがあります。
 ・本製品を分解した場合、保証の対象外となります。
 ・バイクのレギュレータが故障すると、過充電や過電圧等によりCDI内部のIC等が損傷し、CDIが故障するおそれがあります。
  ⇒ 過充電等による破損は、保証の対象外となります。部品が古い場合は新しく交換しておくことを推奨します。



[開発について]
 SAEC (Suzuki Automatic Exaust Controller) の制御はOFFとONの2点の間を行き来する構造になっています。一見シンプルに見えますが、実際はその制御は奥が深く、またモータの消費電力も大きい為に開発は一筋縄では行かない状況でした。

 開発に際し特にこだわったのは、純正と完全に同じ制御であること、そしてオープニング動作を入れること、の2点です。特にオープニング動作については、イグニションON時に排気デバイスがON→OFFと動作するため、動作音を聞き取ることにより、実際に動いているかを判断する材料のひとつになります。また動作音の高さ(元気さ)でバッテリが正常か、弱り気味かを判断することができます。SAECが動作するのは8,000回転近くなので、その回転域では排気音・エンジン音がうるさすぎて排気バルブの動く音を聞き分けるのはほぼ不可能です。したがって、エンジンをかける前の静かな状態で排気バルブの動作音のみ聞くことのできる状況がカギになると考えました。

 2000年代からCPUはすべてシングルチップ化して非常にコンパクトになりました。搭載しているデジタル制御を担う高性能CPUは、日本が世界に誇る車載半導体メーカーRENESAS社のものです。日本車のインジェクションモデルの純正ECU内部にもRENESASのCPUが使われていることからも、信頼性のある日本の半導体企業を MEGA-denshi は支持します。

 RG500/400/250Γ、すべて発売が1980年代半ばですから、すでに数十年経過しています。CDIと同様に、SAECコントローラも劣化しています。その中で新品のデジタルSAECコントローラを供給させていただくことにより、今後もずっと安心して維持し続けられるようお役に立てれば幸いです。







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