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RZV500R 専用設計 デジタル進角CDI  税込価格 79,800円
    適合車種:RZV500R    純正品番:47X-85540-50, 1GE-85540-50互換

-----[MEGA-denshi製 RZV500R専用設計デジタル進角CDIの特徴]-----
1、純正ベースで更に安全性を優先した点火マップ
  ⇒ 純正CDIではBTDC29°まで一気に進角し、その後は遅角し続けるため、線形で極端な点火タイミングとなっています。そこでMEGA-denshi CDI は下図のようにセッティングしました。図は分かりやすいように大雑把な流れに簡素化しています。


 まずAの部分はアイドリングで、定点点火になっており、安定したアイドリングを実現します。次にアイドリングから少し回転を上げるとBの領域に入り進角が始まります。純正では最大BTDC29°まで進角しますが、MEGA-denshi CDIでは純正の様な極端な進角を抑え、滑らかなフィーリングを目指しました。また、純正では最大進角後すぐに遅角して行きますが、MEGA-denshi CDIではある程度の回転域では進角度合を保ったままに設定してあります。最後にCの部分ですが、ここは純正と同じように大幅に遅角させ、過回転防止を狙いました。ただし純正よりも遅角度合いを緩め、唐突な頭打ちを回避しています。


2、CPUや電子部品は車載規格をクリアした部品を使用しています
 
 ⇒ CPUは車載で世界シェアトップレベルの日本の半導体メーカーRENESASの車載用CPUを使用しています。その他、使用している電子部品は、厳しい条件であるAEC-Qxxx 準拠といった車載用を使用しています。


3、販売後もサポートします
  ⇒ ユーザー登録することにより、一定条件のもと、3年間万が一の故障でも新品に交換する保証をおつけします。


[取り付けについて]
 MEGA-denshi RZV500R専用設計デジタル進角CDIは純正と同様にカプラーオンで取り付けることができます。CDIへの電源は、ヒューズボックスを含めたキットを使用することにより、カプラーオンで引き出せます。RZV500Rでは、フロントブレーキスイッチへの電源を分岐してCDIの電源として使用します。

※配線被覆は行っておりませんので、ユーザー様が必要に応じて施工してください。



手順1:はじめに電源取り出し部分を設置します。まずフロントブレーキスイッチ端子へ接続しているL型端子を外し、電源側の端子(茶)に弊社電源取り出し配線を図の様に接続します。



手順2:次に電源取り出し用の端子の片側と、もとのフロントブレーキスイッチの端子(緑/黄)を図の様にフロントブレーキスイッチに戻します。



手順3:配線の出口を下側にして純正CDIと同じ位置にMEGA-denshi CDI本体を設置し、CDIから出ている電源用の配線(黄)とヒューズボックスからの配線を図の様に接続します。


手順4:最後に配線をまとめて取り付け完了です。本体固定ネジは左側しかありませんので、右側は結束バンド等で取り付けると良いかと思います(右側は穴の位置がずれているのでそのままではネジが使えません)。


[注意点]

 ・本製品は純正互換なので、純正CDIに比べてパワーアップするものではありません。
 ・バッテリから直接+12Vを接続すると、イグニションOFFのバイクに乗っていない間にも微量ですが電流が流れている為、バッテリ上がりの原因となります。

 ・エンジン回転のレブリミッターはあえてプログラムしておりませんので、回し過ぎにはご注意下さい。
 ・開発時はマニュアル値での最高出力発生回転数までエンジンが吹け上がることを確認していますが、それ以上の回転域の動作は保証外となります。

 ・誤作動防止の為、NGK抵抗入りプラグをご使用下さい。その他のプラグでは動作未確認となります

 ・純正イグニションコイルおよびハイテンションコード以外での動作は未確認の為、社外の強化コイルやホットワイヤー等は非適合となります。
  ⇒ 誤作動した場合、内部ICが損傷し、CDIが故障するおそれがあります。
 ・バイク本体のレギュレータが故障すると、CDIへの供給電圧が異常値になり、内部のICレギュレータが破損しCDI故障に至ります。
 ・CDIを分解した場合、保証の対象外となります。



[開発について]
 今回最も開発中に留意した点は、最大進角度です。輸出用のサービスマニュアルの記載では、純正CDIは一気にBTDC29°程度まで進角し、その後すぐに遅角し続けるといった点火タイミングになっています。実際に実車での測定でもその様になっていました。この点において2つの疑問が生じます。
 まず1つ目に、BTDC29°は進角し過ぎているのではないかという点です。と言うのも、その後の2サイクルスポーツモデルではそれより遥かに、最大進角度が小さいからです。RZVが発売されたのは84年ですから、それより少し前に開発が完了しているとしても、その頃の設定はその角度が主流だったのかもしれませんが、令和の今考えると、やはり進角し過ぎているのではないかというのが率直な意見です。
 2つ目は、アイドリングから少し回転を上げた付近で最大進角を示し、その後は遅角する一方であることを考えると、やはりそれ以降のモデルと比べ、安易で単純な印象を受けます。純正CDIがアナログ制御であることを考え、次のような仮説を立てました。


   ・アナログ制御なので、点火時期特性が構造上線形になってしまう
   ・進角後は遅角のみの制御しかできない為、最初に大きく進角させておかないと、その後は一方的に遅角するだけなので、高回転時に過度な遅角になってしまう



 もちろんこれらはあくまで仮説に過ぎません。しかし実際にRZVに乗ってみると、やはり低・中速はザラザラした印象を受けます。これは進角し過ぎている時の状況に似ています。個体差もあるかもしれませんが、少なくとも開発車両において弊社CDIのCPU制御によるプログラムで最大進角度を抑制すると、かなり滑らかな加速感が得られることからも、全くの見当違いとは言えません。

 当初開発車両に付いていたCDIを解析すると、3,000rpmから7,500rpmまでBTDC33°を維持していたので、これは明らかに故障して点火タイミングが狂っていたと考えられます。発売から40年程度経過する車両なので、仮に普通に走行できたとしても、CDIの故障により点火タイミングが異常な状況で乗り続けているオーナーさまも決して少なくないと推測できます。遅角側に故障するならまだしも、この事例の様に極度に進角する方向に故障すれば、異常燃焼の引き金になりかねず、エンジンにとって好ましい状況ではありません。

 また、図の様にRZVは2種類のCDIが存在しますが、故障を考慮すれば40年程度経過したCDI同士を比較しても正確に比較検証することは難しく、あまり意味の無い事だと結論づけ、何パターンもの試行錯誤を繰り返し、弊社独自の点火タイミングでセッティングする運びとなりました。

 RZV500Rの発売が1984年頃ですから、すでに数十年経過しています。当然CDIも劣化しています。日本が世界に誇るルネサスCPUを搭載した新品のデジタル制御によるCDIを供給させていただくことにより、今後もずっと安心して維持し続けられるようお役に立てれば幸いです。


[バージョン情報]
 2023年--------------------------------------------------------------------------------
      2023.5.21 RZV500R (51X) 専用設計デジタル進角CDI ver.1.0 新発売   


-----[お客様の声]-----------------------------------
 ここではCDI装着後にいただいたお客様の声の中から、掲載に快諾していただいたものをご紹介します。修理の際に絶版部品で困っていた方、予備を兼ねた純正からの換装で性能がUPした方、色々なケースがあるかと思います。もちろんすべての方が同じような体感を得られるとは限りませんが、ひとつの目安としてインプレッション等を参考にしていただければ幸いです。







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