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SDR (2TV) 専用設計 デジタル進角DC-CDIユニット 税込価格 169,800円
    適合車種:SDR    

-----[MEGA-denshi製 SDR専用設計デジタル進角DC-CDIユニットの特徴]-----

1、エキサイタコイル(チャージコイル)の故障した車両に対応
 発売から数十年経過し、SDRはエキサイタコイルの故障例が急速に増えています。
  ⇒ 本
ユニットはCDI内部でエキサイタコイルの代わりにDC-DCコンバータを搭載しているため、エキサイタコイルの故障したSDRでも点火することができます。またエキサイタコイルが正常な車両にも使用でき、エキサイタコイルを温存することができます。



2、純正ベースの安心安全な点火マップ・YPVS開度マップ

  SDR用純正CDIを解析し、そこへMEGA-denshi での様々なCDI開発から得られたデータを元に微調整を行い、MEGA-denshi CDI専用の点火マップおよびYPVSマップを搭載しました。
 
SDRの純正CDIに進角機能は無く、BTDC19°付近での点火をベースに、高回転になるにつれ遅角し続けます。そこでMEGA-denshi CDI は低・中回転を少し進角させてトルクの増大を図り、高回転は遅角し過ぎを抑制し、伸びを狙いました。図はあくまでイメージですが、この様な感じでCPUが状況を演算、点火・YPVS動作を実行していきます。



3、エンジン保護の為、純正同様の異常時のYPVS駆動アルゴリズムを搭載
  ⇒ 純正同様に信号線の断線時には強制的にモータを全開位置へ駆動して高回転/スロットルOFF時のオイル吐出量減少を防止します。
純正CDIではポテンショメータの信号線が断線していると、プーリを全開方向に約1回転(350°程度)を2回繰り返します。
 ⇒ MEGA-denshi CDI も純正と同じように信号線の断線時にプーリを強制的に全開方向へ回転させ、排気バルブ強制的に全開にさせます。動作は約180°を2回と、純正の半分にしました。実際には180°も動けば全閉状態での断線時からでも全開になるため、動作時間を短縮することによりワイヤ等への負担の軽減をねらいました。


4、一度だけ使用可能なキルスイッチ ~MEGA-denshi Once Kill Switch System (M.O.K.S)~

 キルスイッチの接触不良が原因で発生するRUNの状態での点火カット(それによるエンスト等)や即時点火再開といった状況を避ける為、キルスイッチが一度作動すると、イグニションキーを一度OFFにしないとエンジンを再始動できない仕様にしました。このシステムにより、緊急時には確実にエンジンを停止させるだけでなく、エンストした原因の切り分け判断が可能になります。



 1、RUNの位置のまま再始動できればキルスイッチ以外の原因でエンスト
 2、RUNの位置のまま再始動できなければキルスイッチの接触不良(経年劣化等による不具合が増えています)

 転倒等の緊急事態でキルスイッチを意図的に物理的にRUNからOFFにした際に、安全が確保できてから再始動する場合は一度イグニションキーをOFFにしてから再度ONにして下さい。


5、CPUやモータドライバを始め、電子部品は車載規格をクリアした部品を使用しています
 
 ⇒ CPUは車載で世界シェアトップレベルの日本の半導体メーカーRENESASの車載用CPUを使用しています。またYPVS制御の要となるモータドライバも車載用を搭載、その他、使用している電子部品は、厳しい条件であるAEC-Qxxx 準拠といった車載用を使用しています。



6、電源ヒューズの追加による安全強化
 SDRはメイン電源に15Aのヒューズが1つあるだけです。その状態で何らかの原因でメイン電源のヒューズが溶断すると、全電源喪失になります。
 ⇒ CDIの電源供給部に別途5Aのヒューズを設置してあります。これにより万が一CDIが故障しても、ヒューズ部で損傷を食い止めることができます。
※ 通用の使用でヒューズが溶断することはありませんので、万が一ヒューズが溶断した場合は、使用をやめて速やかに弊社にご連絡下さい。




7、販売後もサポートします
  ⇒ ユーザー登録することにより、一定条件のもと、1年間万が一の故障でも新品に交換する保証をおつけします。


[取り付けについて]
 MEGA-denshi SDR専用設計デジタル進角DC-CDIユニット(以下:本ユニット)は純正互換なので、カプラーオンで純正CDI、純正YPVSコントローラと同じようにそのまま車体に取り付けることができます。エキサイタコイルが故障している車両でも、正常な車両でも、ともにすべてのカプラ、ギボシを車体側と接続して下さい。


構成:
本ユニットの配線は図の様にCDI部、YPVSコントロール部、電源部の3つで構成されています。

※ 本体の取り付けネジや金具等は、開発車両と同じ寸法で本体に仮付して出荷します。必要に応じて微調整して下さい。




手順1:最初にタンクを外し、純正CDIと純正YPVSコントローラを取り外します。本ユニットはA部とB部のねじ溝を使用します。A部はボルトがフレームとプレートを共締めしているので、それを外してねじ溝を使います。



手順2:本ユニットを図の様に取り付けます



手順3:取り付け部はロックナットを緩めてネジを回すことにより取り付け幅が調整できます。出荷時には概ねそのままで取り付けられるように調整してありますが、お客様の車両において多少のズレが生じる場合は、微調整して下さい。

※ フロント側のスペーサは厚く、リヤ側のスペーサは薄くなっています。出荷時に予め取り付けてあるので、外さないようご注意下さい。




手順4:配線はCDI部から行います。まずは図の様にギボシ同士を接続します。橙色、黒は同色同士を接続、黒/白と青のみ色が違うので間違いの無いように接続して下さい。
ギボシ配線接続
車体ハーネス側 ギボシ MEGA-denshi CDI側 ギボシ
橙 (オス) (メス)
黒/白(オス) 青(メス)
黒 (オス) (メス)



手順5:続けてCDI部の接続を行います。110型の2極カプラを同色で図の様に組み合わせます。緑と黒のカプラはエキサイタコイルの配線になるので、温存する為にも確実に取り付けて下さい。この接続を確実に実施しないとエキサイタコイルが破損する恐れがあります。
※すでにエキサイタコイルが故障している車両についても、図の様にカプラを確実に接続して下さい。



手順6:次にYPVS部の接続を行います。図の様に白/赤のギボシ配線同士を接続し、250型の4極カプラを接続します。



手順7:最後に電源部の接続を行います。250型の2極のカプラを図の様に接続します。



手順8:図の様に配線をまとめて本ユニットの設置は完了です。



手順9:タンクを乗せると図の様な位置にCDIが確認できます。
※ 開発車両(ノーマル)ではCDIとタンクの接触はありませんが、お使いの車両の状態によってはわずかに干渉する可能性もあります。その際はテープで保護する等、適宜対処して下さい。



手順10:最後にYPVS全開調整位置の確認行います。純正と同じ全開位置で停止するようになっているので基本的に調整は不要ですが、個体差によりわずかにズレが生じた場合は、以下の手順で調整して下さい。

 ⇒ まずイグニションONにすると、YPVSイニシャライズを行います。全開の位置で停止しますので、停止後にイグニションをOFFにします。次に図の様にプーリホルダの穴とプーリの切り欠きの位置が合うようにワイヤを調整します。調整後にもう一度イグニションをONにして、YPVSイニシャル後にズレが無いか確認してください。問題なければYCDIの取り付け、初期化が完了となります。

※イグニションONでエンジンが停止している場合(イニシャライズ後やエンスト時)は、CPUが常にYPVSを全開にしようと位置を監視・調整しています。ですので、プーリのワイヤ調整の際は必ずイグニションOFFで行ってください。



[注意点]

 ・エンジン回転のレブリミッターはあえてプログラムしておりませんので、回し過ぎにはご注意下さい。
 ・開発時はマニュアル値での最高出力発生回転数までエンジンが吹け上がることを確認していますが、それ以上の回転域の動作は保証外となります。

 ・エキサイタコイルを温存する為、必ず車両側からの全配線、カプラをMEGA-denshi CDI に接続して下さい。
  ⇒ 未接続のままエンジンをかけるとエキサイタコイルを正常に温存できない場合があります。

 ・誤作動防止の為、NGK抵抗入りプラグをご使用下さい。その他のプラグでは動作未確認となります

 ・純正イグニションコイルおよびハイテンションコード以外での動作は未確認の為、社外の強化コイルやホットワイヤー等は非適合となります。
  ⇒ 誤作動した場合、内部ICが損傷し、CDIが故障するおそれがあります。
 ・バイクのレギュレータが故障すると、過充電や過電圧等によりCDI内部のIC等が損傷し、CDIが故障するおそれがあります。
  ⇒ 過充電等による破損は、保証の対象外となります。部品が古い場合は新しく交換しておくことを推奨します。

 ・CDIを分解した場合、保証の対象外となります。



[開発について]
 CDIが世に出始めた頃、多くのCDIはいわゆるAC-CDI(エキサイタコイルを使用した交流発電を点火コンデンサに充電する方式)でした。しかし発売から数十年経過した現在、エキサイタコイルが故障して点火できない事例が急速に増えています。
 エキサイタコイルが単体で設計されている車種であれば、コイルの巻き直しやリプレイス品も選択肢に入ります。しかしSDRの様にステータコイル(バッテリを充電する為のコイル)と一体化している場合、巻き直しはかなり難易度が高くなり、専門業者で巻き直されたとするエキサイタコイルが十分に発電できていないケースが少なくありません。そこで MEGA-denshi では現状を打破すべく、エキサイタコイル不要のDC-CDIをSDR専用に開発することにしました。

 DC-CDIはバッテリを電源とし、搭載しているDCDCコンバータを使用することにより点火コンデンサに高電圧をチャージすることが可能です。これによりエキサイタコイルが故障している車両でも従来通りの点火を行うことができます。また、エキサイタコイルが故障していない車両でも本CDIをカプラーONでCDI内部回路に接続することにより、エキサイタコイルを温存したままバッテリ昇圧点火が可能になります。エキサイタコイルの故障した車両はもちろんのこと、エキサイタコイルが故障する前にも、是非SDR用DC-CDIをご検討下さい。

 本ユニットのハード的特徴として、本来別ユニットになっているCDIとYPVSコントローラを1つのユニットに合成しています。そこにDC-DCコンバータを搭載し、エキサイタコイル不要のオールインワン・ユニットとして製品化しました。

 SDRの発売が1987年ですから、すでに数十年経過しています。当然CDIも劣化しています。新品のデジタルDC-CDIユニットを供給させていただくことにより、今後もずっと安心して維持し続けられるようお役に立てれば幸いです。



-----------------------------------[お客様の声]-----------------------------------
 ここではCDI装着後にいただいたお客様の声の中から、掲載に快諾していただいたものをご紹介します。修理の際に絶版部品で困っていた方、予備を兼ねた純正からの換装で性能がUPした方、色々なケースがあるかと思います。もちろんすべての方が同じような体感を得られるとは限りませんが、ひとつの目安としてインプレッション等を参考にしていただければ幸いです。


CDIを交換し、試運転したので簡単に御報告致します。

  ① 始動性は以前と変わらずキック1〜2回で始動しました。心なしか始動後アイドリングは以前より安定しているような感じです。
  ② 走行するとパワー感が増した様な気がしました。回転上昇も以前よりスムーズで、一廻りトルクが増した様な気がします。
  ③ 6速6000回転からアクセルのみで追い越し加速を試みました。今までなら間違い無く一速落として追い越ししてましたが、
    現在はアクセルのみでパワーが付いて来るので、今までより楽に追い越し出来ます。7000回転を過ぎるとより力強く加速してる様です。
  ④ 排気音が今までより硬質になった気がします。
  ⑤ 交換作業はのんびりしながらでも約一時間程度かと思います。

 CDIを交換したことによる安心感は何物にも代え難く、当分の間は安心して乗れると思います。本当にありがとうございました。
」(メールより引用)

  大阪府・S.S 様
[MEGA-denshi]
 このたびは詳細なインプレッションおよび画像をいただきありがとうございます。箇条書きにしていただいたので、順にお応えさせていただきたいと思います。

 まず➀の始動性およびアイドリングですが、アイドリングが以前より安定している感じがするとのことで、良かったと思います。次に②についてですが、回転上昇がスムーズになったことやパワー感が増した感じがしたのは、モデファイされた点火タイミングだけでなく、純正CDIがくたびれていて、それがリフレッシュされたことによるものではないかと推測されます。③と④について、7,000rpm以上の加速の伸びや、6速の大きな負荷での加速力が上がったことも②と同様に、モデファイ+リフレッシュの効果ではないかと考えております。⑤の交換作業については、タンクの脱着があるので若干時間はかかるものの、CDI本体の取り付け寸法や位置にはかなりこだわったので、設計通りの位置に収まっている様で良かったと思います。

 SDRはエキサイタコイルの故障する事例が増えています。しかし MEGA-denshi CDI に交換したことにより、エキサイタコイルの故障を心配することが無くなるので、かなり気持ち的には余裕をもっていただけるようになったのではないかと思います。今後もSDRユーザー様のお役に立てるよう頑張って製造していきたいと思います。このたびは本当にありがとうございました。




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