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*メガスピード第26回ツーリング 「2018年9月9日(日)」を開催しました!*



 「残暑の軽井沢・白糸の滝で涼を得る」と題してメガスピード第26回ツーリングを2018年9月9日(日)に開催しました。天気の方はあまりスッキリしない感じでしたが、カンカン照りよりは良かったと思います。

 今回のツーリングでは開催以降初めて女性が参加されました。バイクに乗る仲間が増えてくれれば良いなと思っていたので、これは当初の構想を一歩前進させた形となりました。

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 その日の朝も食事を終えてリビングでくつろいでいると、パランパラン音がしてきてピタッと止まりました。あぁ今日はKR250のお客様がいらしたな、と思いました。
「もうお客様到着されたみたいだから行ってくるね。」
 同じくリビングにいた小1にそう言って、出かける準備にとりかかりました。
「お父さん音で分かるの!?」
「今バラバラ音がしてたでしょ。あれがそうだよ。」
「ふぅん、ぼく分からなかったよ。」
「昔のバイクの音だよ。そのうち分かるよ。」
 2ストの排気音が”昔のバイクの音”だなんて、時が流れた感じがします。


 工場に入り仕度をしてからシャッターを開けると、外にはKR250のお客様が笑顔で立っていました。そして馴染みの方々も徐々にお越しいただき、今回初参加のグラストラッカーのお客様も到着されました。出発5分前になったところで集合していただき、今日のルートの確認とスケジュールの伝達を行いました。それと同時にグラストラッカーのお客様を紹介させていただき、一日の始まりとなりました。オーダーは、排気量順をベースとし、いつもの様に皆様のキャラクタを考慮して決めました。グラストラッカーのお客様は初参加なので、様子を見る点から後ろから2番目、そして最後尾はXT250のお客様にお願いして出発することにしました。


    ● 当社メガスピードを出発 (AM8:50)
          ↓
    ● 圏央道の白岡菖蒲ICから高速を利用
          ↓
    ● 鶴ヶ島JCTで関越道を経由し、寄居PAで休憩




 今回は寄居パーキングで休憩しました。と言うのも、いつもは上里サービスエリアでの休憩ですが、あまりにも混んでいるのと距離が少しある為、試験的にひとつ手前の寄居PAにしていました。するとかなり空いていて、距離もちょうどいい感じだったので、また今度利用してみたいと思います。




 奥に見えるのはインジェクションになった172PSのYZF-R1です。そして今回も何とか初期型ハヤブサで先導することとなりました。前回かなり不満だらけになっていましたが、ひとまずすべて対策し、元気になりました。詳細は後ほどページを作りたいと思います。




 今回初参加のグラストラッカーです。圏央道ではしばらく後ろについて様子を見ていましたが、ミッションは5速しかない割には4速からオーバードライブになっている為、そこそこクルージング出来るなぁという印象を受けました。


    ● 寄居PAを出発、藤岡JCTから上信越道へ
          ↓
    ● 松井田妙義ICで降り、県道51号をへて道の駅「みょうぎ」でお昼休憩




 寄居パーキングを出てからは酷い渋滞もなく、スムーズに松井田妙義インターまでたどり着きました。そして近くの道の駅みょうぎでお昼休憩となりました。私はいつも通りトイレ休憩をしてから、ちょうど一緒にいたグラストラッカーのお客様と建物に入りましたが、すでに座敷にお客様方が場所を確保してくれていました。

 皆様それぞれ注文されていましたが、今回はかき揚げうどんを注文しました。グラストラッカーのお客様はXT250のお客様の隣に座っていただき、私はその隣に座りました。グラストラッカーのお客様も他の皆様に色々積極的に話しかけておられたので、良い感じで団らんを楽しめたと思います。。
「高速も安定してうまく走っていたからさ、安心だよね。」
 とテンプターのお客様。ちょうど巡航速度が同じくらいだからグラストラッカーのお客様の走り方を良く見ていたのかもしれません。私は前に座っていたNC700のお客様と話をしたり、何だかんだで居心地が良く、また”やって”しましました。一杯位なら良いかなぁといただいたお茶ですが、気が付いたら二杯飲んでいました。これはヤヴァいデス! と言うのも、本来セルフサービスなのですが、たまたまお茶のおかわりいかがですか? とお店の方に聞かれてつい二つ返事をしてしまったのです。


    ● 道の駅「みょうぎ」を出発、ガソリンスタンドで給油
          ↓
    ● 碓氷峠をのぼり、軽井沢市街から白糸ハイランドウェイを通り、「白糸の滝」へ


 食後は少し休憩をして、最寄りのガソリンスタンドで給油してから碓氷峠に入ることにしました。もちろんそこでもトイレ休憩をしたのですが・・・ 184カーブある長い峠を上る最中に再びタンクの貯水量が増加! カーブで揺れる大惨事でした。 峠の上で皆がそろうまで休んでいると、NC700のお客様が
「女性がいるからこの前みたいには行きづらいですよね。」
 と言いました。そう、この前とはメガスピード第23回ツーリング 「2018年5月20日(日)」でタンクが限界を迎えたときの話です。あと一歩で休憩場所だったのですが・・・
え? 意味が良く分からないですって? 

 白糸ハイランドウエイに差し掛かる頃にはかなり危険水域に達していました。しかも路面が悪く、でこぼこするたびにタンクが揺れます。あがん・・・・ もう本当にあがん・・・ でも女性がいる前で無様な姿は見せられない! あんぎゃぁぁああ~!
 と言うことで、タショーン、タショーン、と頭の中で叫びながら精神で乗り切りました。ほら、良く言うじゃないですか、「精神は肉体をも凌駕する」って。

 そんなこんなで精神の域で戦いながら何とか目的地「白糸の滝」まで耐えました。もう絶対にお茶はおかわりしないゾ!!




 ここに来るのは久しぶりですが、こんなお土産屋さんがあったかなぁと年月の流れを感じました(もしかしたら昔からあったのかもしれません)。今日は日曜ということもあり、観光地なので結構人がいました。




 お土産屋さんの前の道路を渡ればまずは急激な沢が出迎えてくれます。いかにもこの先に滝がありそうな雰囲気です。




 沢沿いに遊歩道があり、そこを上っていくと白糸の滝があります。沢もどちらかというと小さな滝が散りばめられていて滝が連続している感じです。




 そして到着すると沢の源泉はこんな感じです。落差はすごく小さいのですが、とにかく幅が広く、静かできれいです。滝壷もいわゆるタキツボという感じではなく、壺というよりむしろ皿といった形状です。滝皿です。




 水が染み出してくる断面を見ることができます。絶えることなく断層から流れ出てくる様子は不思議な感じがします。リアルなアクアテラリウムの様です。そのまま縮尺してお家に持って帰りたくなります。




 滝の広場の左奥から見るとこんな感じです。ここまで幅の広い滝も珍しいのではないでしょうか。



(※参加された方で加工無しの画像を記念に欲しいという方にはJPEGでお渡ししますのでお申し付けください

 今回はここが目的地だったので、ここで記念撮影となりました。残暑がどうたらいう時期ですが、結構みなさましっかりした服装です。今日は涼しいですねと話していたのですが、北軽井沢の温度計は21℃だったので、前回のツーリング時より約10℃も気温が下がっていることになります。その後は皆さま戻っていく雰囲気だったので、
「もうそろそろ行きますけど良いですか?」
 とグラストラッカーのお客様にお聞きしました。すると、
「大丈夫です。先月来ましたから!」
 と笑顔で驚きの発言が!! そう言えばそんなようなことをお聞きしていた様ないないような・・・ 
「え~ バイクで来たんですか?」とNC700のお客様。
「いえいえ車ですよ~ 」
 旅行が好きだとお聞きしていたので、まぁバイクはバイクで楽しんでいただけたと思います。




 戻る前に近くに立っていた説明看板を見ると、高低差3m、幅70mと記載がありました。しかもこの水は6年かけて浅間山から浸透してきたものだそうです。何だかセミみたいですね。


    ● 白糸の滝からハイランドウエイを経由し、国道146号へ
          ↓
    ● 国道146号を北上、北軽井沢のコンビニで休憩




 白糸の滝のあるハイランドウエイから一気に北軽井沢交差点手前ののコンビニまで走り抜けました。途中信号もなく、ほぼすべて直線的な緩やかな下りだったので、非常に快適に走ることができました。この国道146号はどちらかというと、ハイランドウエイ終点の峠の茶屋から北軽井沢に向けて走る方が快適だと実感しました。

 遥か昔の話にはなりますが、1年ほど北軽井沢に通う時期があって、70_SUPURAで月に2回程度この道を往復していました。あの頃はターボ車に夢中だったので、まさか未来で皆様とご一緒にハヤブサというバイクでこの道を通るなんて夢にも思いませんでした。

    ● 北軽井沢のコンビニを出発、県道54号「二度上峠」へ
          ↓
    ● 「二度上峠」から国道406号を経由し、道の駅「くらぶち小栗の里」で休憩




 画像の使いまわしでスミマセンが、北軽井沢交差点からは、またまた我らが二度上峠を越えて倉渕まで進みました。今回は直近の北軽井沢21℃まで気温が下がっていたので、疲れもたまらず走破することができました。途中で濃霧に見舞われましたが何とか無事に峠越えをすることができました。碓氷峠もそうですが、二度上峠も霧が出るとかなり視界が悪くなるので注意が必要です。

 グラストラッカーのお客様はバイクでは初めての峠ということだったので、ここも碓氷峠と同じく後ろからXT250のお客様に見守っていいただくようお願いしました。





 峠を無事に越えて、しばらく景観の良い田園風景を楽しんでから道の駅「くらぶち小栗の里」で休憩となりました。

 一度タンクが満水になりかけたので水分摂取を控えていましたが、やっぱりコレがないと始まりません。そうです。爽やかテイスティです。私は初めて見たのですが、何とBLACKというラインナップを発見しました。もちろん飲まない手はありません。

 さっそくプシュッといくと、んがぁぁあああぁ~染みわたるうぅぅ~となりました。でも調子に乗るとまた危険水域になるので、気を付けなければと思いました。

  館内の奥の展示室では何たらかんたらという偉い方の一生を説明した催しがあり、YZF-R1のお客様が興味深そうに眺めていました。私も行ってみると、色々解説していただけました。YZF-R1のお客様は歴史に詳しくてびっくりしました。

 それからもう少し休もうかなと思っていると、券売機ではNC700のお客様が牛肉コロッケをチョイスしていました。私も一度食べてみたかったので、食券を買いました。向かいのベンチではXT250のお客様や、KR250のお客様、グラストラッカーのお客様が談笑されていたので、「ちょっと食べてきます!」と声をかけて食堂に入りました。
 
 中にはNC700のお客様とテンプターのお客様がいて、すでに注文してできるのを待っていました。私も牛肉コロッケの券を渡しました。どうやらこれから揚げるようです。しばらくNC700のお客様とお話をして出来るのを待っていました。そして大きなコロッケが出てきました。何とキャベツの千切りまで添えてありました。NC700のお客様は自分のコロッケにソースをかけると私のお盆の横に置いてくれました。ちょっとした優しさが嬉しいです。

 コロッケは思ったよりも時間をとってしまい皆様をお待たせしてしまいました。スミマセンです。その後は早々に準備をして次なるエリアに出発しました。


    ● 道の駅「くらぶち小栗の里」を出発 県道199号を経由して道の駅「しもにた」で休憩




 道の駅「くらぶち小栗の里」を出発して緩やかな下りのワインディングを駆け抜けると、やがて道の駅「しもにた」に到着します。ちょっと早いですがまたここで休憩としました。高速前の最後の休憩ポイントとなります。このカットではKR250が丸ごと写っています。結構渋くてカッコイイ。そう思えるカットとなりました。




 もう夕方になってきたので、段々薄暗くなってきました。




 今日はもう道の駅「くらぶち小栗の里」で牛肉コロッケを食べてお腹がいっぱいになっていた為、ここでは食べないつもりでした。しか~し、例のやきとり揚げの看板の横に「リピータ多し」とあるのを見ると、そそられてつい並んでしまいました。今回もたまたまKR250のお客様と一緒にいたので、仲良く待つことにしました。しばらく待っていると、グラストラッカーのお客様がやってきました。
「いやぁ・・・ リピータ多しってあるし、ネタとしてまた食べますよ。」
「え、何々?」
「ヤキトリアゲですよ!」
「あ~これがヤキトリアゲね~」
 とグラストラッカーのお客様は納得されたようでした。事前に色々過去のツーリングレポートを読んでいただいていたようで、ヤキトリアゲをご存知でした。他にも過去のツーリングで我々が走破した場所に行ってみたりと精力的にバイクに乗られているようです。私としてもレポートを読んでいただけるのはとても嬉しいです。ツーリングの面からも、良く行く道の情報やエピソード、一日の流れを共有していただいているので初参加でもかなりスムーズになります。過去にメガスピードのツーリングで行った場所に行ったことがあるというだけで非常に心強いです。

 と言うことで、やきとり揚げをいただきました。やきとり揚げが揚がった頃にはすでに中庭のベンチで皆さま談笑されていたので、そこにKR250のお客様と一緒に合流しました。さすがに2回目なので、かぶりついた時にネギから汁をこぼすことなく上手に食べることができました。グラストラッカーのお客様は少し遅れて、大きなコンニャク?みたいな食べ物を持ってこられました。





    ● 道の駅「しもにた」を出発、下仁田ICから上信越道へ
          ↓
    ● 藤岡JCTを経由して関越道の寄居PAで解散




 この日は事故渋滞でかなりの時間がかかると帰りの電光掲示板に出ていました。何とか寄居パーキングについたことには薄暗くなっていました。下りの寄居パーキングは少し寂しい感じがしますが、上りはその逆で非常に賑わっています。しかしライダーからすると駐車場がないのは本当に困りました。いえ、もしかしたらあるのかもしれませんが、気づきませんでした。

 皆様そろったところで今日の反省をして解散となりました。XT250のお客様には色々サポートしていただきました。ありがとうございました。他の皆様も無事にツーリングを乗り切ることができて良かったと思います。グラストラッカーのお客様がパーキングに到着される前、テンプターのお客様が、
「あの人スゴイね、いきなり参加して350kmくらい走っちゃうんだもんね。ぼくらなんかさ、最初150kmでウンウン💦言ってたんだからさ。」
 そう言って少し感心した様子でした。
「そうですね。初回なんか100kmくらいで疲れてましたからね。あの時は二人でしたね。」
 記念すべき初回に参加していただいたのはテンプターのお客様です。2人で秩父まで行ったのを懐かしく思います。まぁ痛み止めを飲みながらのツーリングにはなりますが、私も回を重ねて日帰りでも300kmは何とか走れるようになりました。

 解散時に「すみませんトイレ休憩多くて」というと、
「女性は助かりますよ」
 とグラストラッカーのお客様が言われたので、少し救われました。ほんと自分だけトイレばっかりで申し訳ない感じでした。まさに”乗るなら飲むな”という言葉がピッタリです。

※峠道の写真等の一部は事前に下見に訪れた際に撮影しておいたものです




  ☆ポイント
     良かった点:女性にもツーリングに参加していただけたこと。
     反省点  :お茶はおかわりしないこと。飲みたくても我慢すること。タンク容量を考えること。

              ハヤブサみたいに24リットルあれば余裕なのだろうけど・・・





 寄居パーキングでは星の王子さまに再び会うことになりました。

 19歳くらいの頃だったと思います、私はサンテグジュペリに傾倒していた時期がありました。「星の王子さま」が好きで好きで仕方なかったのです。世界中にファンがいるからこそ、パーキングを丸ごと演出に使うほどの企画になったのだと思います。

 本の中でのキツネのくだりも好きなのですが、バラの話も興味深いです。5,000本バラが咲いていても、自分が関わったバラはすぐに見つけることができると。5,000人集まっていても、大切な人なら必ず見分けることができるということです。つまりあなたは私にとって「誰でも良い誰か」ではなく、「世界でたった一人の存在」だということです。それはキツネの話にもつながります。

 同じサンテグジュペリの本で「夜間飛行」か「人間の土地」かどちらか忘れてしまいましたが、「愛するということは互いに見つめあうことではなく、同じ星を見ることだ」と書かれています。二十歳前後の若者にはとても大切なことの様に思えました。



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 皆様を見送り、寄居パーキングでしばらく休んでから帰途につきました。工場に帰ってきてハヤブサを格納し、ベランダを見るとすでに雨戸がしまっていました。ですが物音に気付いたのか、2歳が隙間からちょこんと顔を出してきました。
「おとさんお帰り~。エアコンちゃん見てるんだぁ。」
 そう言って2歳は小さな虫かごを抱える様に覗き込んでいました。
「おとさんほら見てぇ。」
 虫かごの中にはカブトムシやらクワガタやらがいっぱいいましたが、とうとう最後の1匹になっていました。メスののこぎりクワガタで、エアコンちゃんという名前が付いていました(室外機がそばにあったので、急遽その名前になったそうです)。その雌クワガタも弱り果てて、もう今日か明日か、という状態になっていました。そしてひっくり返って二度と動かなくなってしまったときには、目にいっぱいの涙を浮かべていました。きっと楽しかった夏の思い出がいっぱいあったからでしょう。

 2か月ぶりのツーリングということもありますが、終わった後に何だか寂しい気持ちになってしまいました。楽しかったからだと思います。次回も皆様にも楽しんでいただけるよう、企画を練っておきたいと思います。また会いましょう。





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