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*メガスピード第23回ツーリング 「2018年5月20日(日)」を開催しました!*



 メガスピード第23回ツーリングを2018年5月20日(日)に開催しました。当日の朝は本当に爽やかで、バイクが生き生きとする様な晴れでした。

 シャッターを開けるとすでに何名か到着されていました。皆様お越しいただくのが早かったのですが、一応決められた時間まで待ち、出発しました。今回はZX-14Rのお客様、XT250のお客様、テンプターのお客様、YZF-R1のお客様、NC700のお客様、そしてBMWのお客様と私を含めて合計7名で出発しました。


    ● 当社メガスピードを出発 (AM8:50)
          ↓
    ● 圏央道の白岡菖蒲ICから高速を利用
          ↓
    ● 東北道の栃木ICで一般道へおり、最寄りのコンビニで休憩




 出発してから一気に栃木インターまで進み、一般道へおりて沿線のコンビニで休憩しました。ここから更に一気に粕尾峠を越えて古峰神社まで進む予定なので、少し長めに時間をとりました。
 私はウィダーを飲みながら(食べながら?)、皆様と外で談笑していました。少しすると爆音とともにすごいスピードのバイクが県道32号を駆け抜けていきました。皆そっちを見ました。
「それじゃぁそろそろ出発します。この先少し走ると峠ですが、たまにああいう気合が入った人がいるので、追いかけてきたら道を譲ってやり過ごしましょう。」
 そう言うと、穏やかな笑いに包まれました。


    ● 県道32号沿いのコンビニを出発
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    ● 県道15号を経由して粕尾峠へ




 粕尾峠の手前は渓流沿いに緩やかなワインディングが続きますが、何しろ釣りを楽しむ方が多いので、いきなり路駐している場合があり、気を付けなければなりません。そこをクリアすれば、いよいよ粕尾峠に入っていきます。路面も悪く、勾配もキツく、その状態でRの小さいヘアピンがあるので、ツアラー系の大型バイクは特に注意が必要です。とは言うものの、危なげないライディングでZX-14Rのお客様がついてきました。初めてのルートということですが、さすがです。




 粕尾峠を上り切り、尾根沿いに古峰神社の方へ抜けると、結構急な下りがやってきます。ここは自然と速度が出るので気を付けて曲がらないと、ガードレールが迫ってきます!




 無事に下りの急カーブを抜けると、そこはもう古峰神社の領域です。駐車場は広いので余裕をもって停めることができます。時間的にちょうどお昼に近かったので、ここで食事をすることにしました。結構スケジュール通りに行っているので、後半もスムーズにイケそうな気がしてきました。結構険しい難所だったと思うのですが、BMWのお客様も、その他の皆様も涼しい顔をしていました。必死になっていたのは私だけか!? とにかくここは、安全第一で、まず転ばない様に慎重に通過するのが大切です。NC700のお客様は”タンク”への刺激がヤバかったそうですが、私も結構ヤバく、何とか無事乗り切りました。コンビニで飲んだコーヒーがかなり効きました。気を付けねば・・・




 お昼は栄屋というお土産屋さんでとることにしました。ツーリングでは2回目ですが、個人的には5回目くらいなので少し馴染みが出てきました。
 まぁ、本当にここの回し者ではないのですが、お勧めはやはり”うどん”です。ちょうど良い味付けでスルスルと口の中に入っていきます。汁も美味しいのでついつい全部飲んでしまいました。ですが、これが後々ヤバイのです。

 食事が運ばれてくる前にBMWのお客様にお茶をいただいていたので、水分摂取量はある程度のレベルに達しているはずでした。しかも食べ終えてから、うどんの塩気を消す為にまたお茶を飲む始末・・・


    ● 栄屋を出発し、県道14号で日光方面へ
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    ● 日光に入り、県道14号沿いのコンビニで休憩


 とスムーズに行くはずでした。出発してすぐは天気も良く路面も景色も最高の緩やかな下り坂です。




 ご覧下さい、この走りやすそうな風景を! 

 そんな感じで最初の10分くらいは良かったのですが、少しすると急にトイレに行きたくなってきました。

 ヤバイ・・・ このままでは絶対に休憩所までモタナイ・・・  ツーリング開催以来、最もヤバイ感じになってきました。

 さぁどうする、どうするんだぁ~ 

 段々”タンク”が満タン近くなってきたらしく、少しの路面ギャップが刺さる様に響きます。

 あかん、あかんよぉ・・・ さっきヤバくなったばかりやんか。学習してナーイ。

 昔は首都高で(特に夕方の中央環状C2内回り堀切JCT付近で)良くこんな感じになっていましたが、今回はヤバさが全く違います。もつのか、もつのか本当に・・・ 
 
 後ろを見ると皆さま楽しそうに走っています。何とか揺れない様にそぉっと走るも、わずかな振動がタンクを刺激します。

   あがんよ? もう、絶対にあがん ――― オーバーフロウが見えてきた・・・ 放課後オーバーフロウだぁぁぁ~



         *            *            *            *      





 「休憩所までもう少しだったのにね。」
 とテンプターのお客様。そう言って向かいのガソリンスタンドで給油に向かいました。


    ● 県道14号沿いのコンビニを出発し県道169号で霧降高原へ
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    ● 大笹牧場を左折し、そのまま県道169を下る
          ↓
    ● 県道23号を経由し、目的地の川俣ダムに到着




 コンビニを出て霧降高原に向かうと、そこは走りやすい楽しい通りに変わります。急なところもありますが、比較的おおらかにワインディングを楽しめる感じです。画像は下見の際に撮影したものですが、まさに名の通り「霧降」状態でした。ですが、ツーリング当日は良い天気です。




 ぐんぐん進めばそこはもう川俣ダムです。展望台からダムまではかなり距離があるので、今回のツーリングでは省略しました。でもこれだけ良い景色が拝めれば、OKですよね? ちなみにこのダムには例の”ダムカード”がありますが、何とすでにNC700のお客様は取得済みでした!! しかもダムまで行ってきたとか! おそるべし。上には上がいるものです。




 そして皆で記念撮影です。ちょっと涼し過ぎる場面もありましたが、何とか目的地までたどり着きました。そしてひと休みして、再び日光方面に戻る準備に入りました。画像右端のハヤブサは私が乗ってきたものですが、ここで思わぬ襲撃に合いました。

 それは皆がヘルメットをかぶり、グローブをはめてバイクに跨り、出発の準備が出来たときのことです。私はトイレで少し出遅れたので、早く仕度をしようとバイクに戻ると、少し前に観光バスから降りてきた高齢者たちに囲まれていました。
「これどのくらいの大きさなの? 750ccとか?」
 70過ぎ位の婦人から聞かれました。
「1300ですよ。」
「え~1300? 信じられない!」
 そう言ってご婦人は困惑した様子でした。するとその横にいた75位の白髪の男性が、
「乗りこなせないよな? こんなの乗りこなせるわけないよな?」
 と同意を求める様に、念を押すように言ってきました。
「250だってよぉ、バカみたいに速いんだから。オレ筑波走ったけどよぉ、250で速いんだから、こんなの乗りこなせるわけがないよ。そうだろ?」

 ・・・なんでだろう。なんでこんな天気の良い日に、楽しみにしていたツーリングなのに、良い景色が見れて良かったのに、みんなが待っているのに、楽しかったのに。なんでこの人は、すべてを台無しにぶち壊すのだろう。

「こんな排気量さ、乗れるわけないんだから。どこで乗るんだよ? 乗るところなんてどこにもないよ。なぁ、乗りこなせないだろ?」
 頭に血が上るのを抑えながら、1300に跨りました。
「さぁ、どうでしょうね。」
 私は静かに言いました。
関わるな。相手にするな。かまうだけ時間の無駄だ。そう自分に言い聞かせました。皆はすでに出発できる状態でヘルメットをかぶりアイドリングして待っていました。
「サーキット行ったってよ、こんなの走れねぇだろ? よっぽど広くなきゃさぁ。」
 禿げた頭をかきながら、歯の抜けた口を大きく開けて、この75位の男性は言いました。
「1300なんて乗りこなせねぇよなぁ?」
 ・・・どうしてこの人は小馬鹿にしたような話し方をするのだろう。私はヘルメットをかぶり、グローブをはめながらそう思いました。
「もう行くのかい? よぉ? 乗りこなせねぇだろ、こんなの?」
「さぁ・・・ どうでしょうね。動きますよ。」
 ヘルメットをかぶってエンジンをかけていたので、私の声が届いたのかどうかは分かりません。ただ、私の前に立ちふさがっていた75は少し横によけたようでした。
「乗りこなせねぇよなぁ、こんなの。」
 ぐるっとUターンする私の耳に、そんな声が聞こえてきました。まだ絡んでくるのかよ? 落ち着け、冷静になれ、帰りのルートが待っているんだ。皆で安全に帰れるよう、頭を冷やせ。
 私は向きを変えて、皆の顔を見ました。皆うなづいたので、出発しました。皆にはこのやり取りは聞こえていなかったはずです。嫌な思いをするのは一人で十分だ。


    ● 川俣ダムを出発し霧降高原へ
          ↓
    ● 霧降高原から麓のコンビニで休憩




 再び麓のコンビニに戻り、休憩をとりました。お昼を食べてから結構時間が経っているので、何だかお腹が空いてきました。川俣ダムの見晴らし台でもソフトクリームを食べたのですが、結構走ったのでカロリーを消費したようです。

 今回初めてコンビニで唐揚げを買ってみました。以前サベージ650のお客様が食べているのを見て、とても美味しそうだったので、いつかやってみようと思っていました。
「國吉さん、結構ちょくちょく食べますね!」
BMWのお客様にそう言われると、それもそうだなぁと思いました。どちらかというと食い溜めできないタイプなので、小出しに分けて乗り切ることが多いです。過去のツーリングを振り返ると、確かに一人でおにぎり食べていたりする場面が多かった気がします。

 ここで給油する人は給油して、帰りの高速に備えました。BMWのお客様は用があるということで、先にここで解散となりました。


    ● 県道14号沿いのコンビニを出発
          ↓
    ● 日光道路の日光ICから東北道を経由して、羽生PAで解散




 5月なので、羽生パーキングに到着してもまだ周りは明るい状況でした。このくらい明るいと、帰りもかなり楽です。みなそろったところで今回のツーリングのまとめをし、解散となりました。




 最後は写真を撮り忘れたので、皆がそれぞれの道に帰って行った後、黄昏ている自分のバイクだけ撮っておきました。あまりこの角度からは撮らないのですが、改めてみると顔がデカイということに気づきます。これがあるからこそ高速が快適になるわけです。

 今回のツーリングも誰も怪我をすることなく、何の挑発にのることもなく、無事故で完了することができたので本当に良かったと思います。私は主催する方なので、やはり皆の安全が一番気になります。だからこの時間が一番ホッとするのです。

 次回は梅雨になりそうですが、また会いましょう。


  ☆ポイント
     良かった点:➀ いきなり因縁をつけられて絡まれても、冷静に対応できたこと。
          :② 人の好きなものをいきなり全否定されるとどんな気持ちになるかが良く分かりました。
             私も気づかぬうちにそうならない様に気を付けようと思います。

     反省点  :料理が美味しいからと言って、水分を過剰に摂取しないこと。タンクやべっす。



※峠道の写真等の一部は事前に下見に訪れた際に撮影しておいたものです





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 いつもの様に、羽生PAから一人で帰りました。今日は汚れが酷い感じだったので、工場に格納する前にエアダスターで全体的に清掃しました。これをやっておくと後がかなり楽です。それからフクピカで汚れを落としながら、何故かふと、東日本大震災の時のことを思い出しました。埼玉もかなり揺れたけど、このハヤブサは倒れずに踏ん張っていました。その直後の混沌の中も、このバイクでよく走ったものです。

 しばらく外で掃除をしてからハヤブサを工場に格納すると、リビングから声が聞こえてきました。
「おと~さ~ん、どこ~? まだ工場~? ご飯だよ~。」
 小学校に入ったばかりの子どもの声。里帰りして遠くで生まれたばかりのこの子の顔を見に行ったのも、このハヤブサでした。そんな思い出のあるバイクだから、乗りこなすとか何だとか、そんなことは、もう本当にどうでも良いのです。





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