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*メガスピード第18回ツーリング 「2017年9月24日(日)」を開催しました!*



 メガスピード第18回ツーリングを2017年9月24日(日)に開催しました。今回は台風の影響で延期に延期を重ねた為、スケジュールが合わずに事前に多数の参加不能のご連絡をいただいておりました。

  ・友人と久しぶりに会う約束
  ・家族と夕食に出かける約束
  ・仕事が入っている
      etc・・・

 どれもごもっともだと思います。今回改めて感じたのは、大人は皆忙しいということです。つまり、あらかじめひと月以上前に予定していた休み(ツーリングの公開予定日)以外に、急に休みを確保するのは難しいということです。これらの事から総合的に判断すると、雨天の場合は延期せずに中止という流もやむを得ないかもしれません。

 さて、話を当日の朝に戻しますと、今回のツーリングは「白根の絶景を楽しむ」と題して草津に向かいました。
朝工場を開けてツナギ(もちろんバンクセンサーはないですよ)に着替えながら、すでに参加不能のご連絡が多数来ていることから、もしかしたら誰も来ないかもしれないな・・・と考えていました。今回から試験的に30分集合時間を早くして、8時20分から受付開始にしました。まだ時間があるから少し駐車場を掃いておくかとほうきを取りに行こうとすると、単気筒の排気音が! 外を見ると我らがサベージ650のお客様ではありませんか!! あ~ひとりぼっちじゃなくて良かった~と安堵しました。いつもご参加ありがとうございます。

 出発時間まで、ルートの確認をしながら、今日は少人数になりそうなことをお伝えし、当初の目的地より更に先に進んでみることにしました。最終的に私を含めて2人の編成なので、統制もとりやすく走りやすい為、遠くまで行っちゃおうということになったのです。それが結果的に前代未聞の日帰り500kmツーリングの始まりでした(さすがに無理をしたので、次回以降また300km程度にします)。

 ということでお越しいただいたサベージ650のお客様とともに当社を旅立ちました。


    ● 当社メガスピードを出発 (AM8:50)
          ↓
    ● 圏央道の白岡菖蒲ICから高速を利用
          ↓
    ● 鶴ヶ島JCTで関越道を経由し、上里SAで休憩




 台風などで雨ばかりだったせいか、いつもに増してバイクが多い感じでした。まさに秋晴れという言葉がピッタリなほど空は青かったです。




 わずかに雲があるくらいで空気も爽やかなバイク日和でした。他の皆様も一緒に走れたら良かったのになぁとサベージ650のお客様と話していました。今日はいつもより30分早く出発なので、すでに小腹が減ってきました。サービスエリア内の売店は恐ろしく混んでいて、食べ物を買うのも一苦労です。団体客も加わりレジで精算もままなりません。


 「紅茶ケーキのふんわりアイスサンド」と「リポビタンD」を買って売店を出ようとしたとき、学生らしき男子をまとめる、やはり学生らしき女子がいました。何かのサークルかもしれません。みな楽しそうでした。外から見た分では。
 ふと、大学時代に仲良しグループで出かけた懐かしい記憶が甦ってきました。何となく気が合った男子と女子の合わせて6,7人で良く集まったものでした。春は初々しかったけど、夏が過ぎ、秋には微妙な距離感になっていました。今だったら、今だったらもっと素直になれたのに・・・

 ちょっと感傷的になってしまったものの、外に出ると再び秋晴れが迎えてくれて、一気にツーリングモードに戻れました。遠くでニコニコしながらサベージ650のお客様が待っているのが見えます。何だか嬉しくなって駆け出しました。


    ● 関越道の渋川伊香保ICで降り国道17号へ
          ↓
    ● 県道35号から県道36号を経由し、道の駅「中山盆地」で休憩




 渋川伊香保インターを降りてすぐに県道35号に入り、更に県道36号を走りました。この道は非常に走りやすく適度な起伏と湾曲があるのでツーリングには良いと思います。途中の天文台を通り越してずっと下ると道の駅「中山盆地」にたどり着きます。画像はレストランと物産館の建物で、その周囲がずっと遠くまで見渡せる景色の良いところです。




 天気が良かったので、遠くの山や丘もクッキリと見ることができました。温泉もあるようなので、自動車などで訪れた場合はゆっくりできると思います。バイクだと風を切るので湯冷めによる風邪が心配ですよね。


    ● 国道145号「日本ロマンチック街道」から県道55号「日本ロマンチック街道」暮坂峠へ
          ↓
    ● 国道292号「日本ロマンチック街道」沿いの道の駅「六合」でお昼休み (PM12:30)


 国道145号から続く県道55号はともに「日本ロマンチック街道」です。まぁロマンチックかどうかは別として、比較的走りやすく交通量も少なめな良い通りでした。県道55号の暮坂峠は極度な勾配やヘアピンなどが無く、無難にこなせるルートという印象を受けます。そのまま突き当たって国道292号も「日本ロマンチック街道」なのですが、今回は右折後すぐの道の駅「六合」でお昼にしました。




 もう草津は目の前です。モンキー集団やオフロード軍団、その他いっぱいバイクが止まっていました。




 この道の駅は「六合」と書いて「くに」と読みます。これはどう考えても普通は読めないと思うのですが、とにかくそうなっています。道の駅「六合」のお食事処は大きなうどんそば屋と茶屋があります。ひとまずうどん・そば屋に入り、お昼をいただくことにしました。

 このところ、何だかそばが美味しくって、うどんとそばの選択肢があるとき、8割くらいそばになっています。今日もそばを注文しました。1分くらいで出来上がってきました。驚くほど早いです。さっそくいただきましたが、ちょっと量が少ない感じでした。サベージ650のお客様はオプションの天ぷらを追加されていました。

 お腹が空いていたこともあり、思ったよりも早く食べ終えてしまいました。
「ここは少し量が少なめですね。」
「そうですね。天ぷら入れてちょうどいい感じです。でもあれ見て下さい。」
  そう言ってサベージ650のお客様が示した壁側を見ると、何とうどん・そばを注文の方のみ300円追加でカレーありという貼り紙が! う~ん、何だかモロに誘導的な・・・




 カレーの術におちいるのをこらえて外に出ると、気温は25℃でした。下見に来た時は寒いくらいだったので、今日はかなり過ごしやすい感じです。

    ● 道の駅「六合」から国道292号「日本ロマンチック街道」を経由して草津へ
          ↓
    ● 草津から更に国道292号「日本ロマンチック街道」を上り白根山「草津白根レストハウス」へ




 道の駅「六合」からずっと国道292号「日本ロマンチック街道」を走り続け、草津を通り越し白根山に上ります。画像は下見の際に撮影したものですが、山頂付近のレストハウスまで全部センターラインがあり、路面も比較的良好で走りやすい道でした。




 これも下見の際に撮影したものですが、天気が良いと景色も良く、どんどん上ると雲と同じくらいの高さになってきます。




 あ~もう絶景ですよ、これは。これも下見の際に撮影したものですが、本当に空が近く、真横に雲が見えます。晴れた日は素晴らしいスカイブルーが楽しめます。



 どうかツーリング当日も晴れます様に。良い景色が見れます様に。





 神様お願いします。どうぞツーリング当日に台風が来ませんように。
























 何とか晴れますように・・・
























 お願い神様・・・









































 
いなかった・・・
















 台風襲来でツーリング2回延期な上に当日は全く何も見えません! もう孤立した異世界の様で恐怖すら感じました。下見の時は絶景だったのに・・・おかしいなぁ・・・この前「聖神社」でパワーもらったはずなんよ? 




 北側は完全に雲の中に入ってしまい山頂はモヤモヤしている状態でした。コバルトブルーの湯釜はこの山頂にあるのですが、

➀ モヤモヤしていて行っても見えないだろう
② 体力を保存しておこう

ということになり、登らずにレストハウスで休憩して先に進むことにしました。


 レストハウスには資料館もあり、中にカモシカのはく製がありました。実はここに来るときにカモシカが道路わきから渡ろうとしている場面に出くわしたのです。カモシカを見るのは初めてで、何だあの訳の分からん生き物は!と思いました。私は気付くのが遅れて、発見したのは通り過ぎる間際でしたが、後ろのサベージ650のお客様は早々に把握していて、「目が合った!」と言っていました。そのあとバックミラーを見て無事にカモシカが道路を渡ったのを確認したと言うのを聞いて、何だかホンワカした感じになりました。ちょっとした優しさみたいのって良いですよね。私なんかカモシカを通過した後は「あ~曇ってるよ~」しか頭になかったのですから。

 というわけで、資料館で初めて訳の分からん生き物がカモシカだと知ったのです。鬼の様に本当に尖った角があってビックリです。位置的にもまさに「鬼の角」の様でした。




 有料駐車場にはバイクが結構止まっていました。皆ここまで上がってくるの大変だったろうなぁと思います。この地点で標高は1900m程度。空気が薄いというよりも、硫化水素発生・注意の看板の通り、硫黄の臭いが酷くて気持ち悪くなるくらいでした。硫化水素って・・・ 普通に書いてあるので驚きですけど、ヤバイやつですよね?


    ● 草津白根レストハウスから国道292号を進み、渋峠へ
          ↓
    ● 日本国道最高地点から国道292号を進み、道の駅「北信州やまのうち」で休憩




 レストハウスを出発してすぐに「日本国道最高地点」にたどり着きます。前のバイクが移動したので、今度は私たちが記念撮影しました。すると次のバイクたちが集まってきたので、早々に場所を移動しました。皆この場所で撮りたいようです。




 ツーリングも回を重ねて18度目です。ついに国道最高地点に来てしまいました。2,172mです。




 この高さだと雲が少し下にあったり、触れそうだったりと非日常的な不思議なことが起こります。レストハウス付近はちょうど雲の中に入ってしまっていた感じです。更にここまで上ると暗い雲より上方に突き抜けたようです。

 この先にループ橋があると言うことなので、当初の計画ルートにはなかったのですが、行ってみることにしました。下見の際には行かなかったので画像はありませんが、かなりの高速カーブが続くハイスピードコースでした。そしてループ橋はいつ見えるのかしらと思っていると、何だかグルグル回るところがあり、橋の下をくぐる前にやっとそこがループ橋であることに気づかされます。秩父のループ橋の様な巨大なものをイメージしていたので、ちょっとガッカリしてしまいました。




 無事に道の駅「北信州やまのうち」にたどり着き、少し休憩しました。ここまで下ってくるとすごく良い天気になって気分爽快でした。かなり視界が良かったので遠くの山々も良く見渡せます。




 ライダーが多く、ここで休憩している様でした。我々もしばし休憩し、再び渋峠を目指して上り始めました。


    ● 道の駅「北信州やまのうち」を出発して再び渋峠へ
          ↓
    ● 草津のコンビニで休憩


 再び渋峠に向かうと大型バイクが後から後からハイスピードでやってくるので、何度か道を譲りました。煽られてカチンときそうですが、ここは主催者たるもの冷静にならなければいけません。ループ橋付近ではライムグリーンの12Rが後ろからイヤラシイ感じで攻めてきたりしましたが、湯沸かし器になることなく、無事やり過ごしました。逆に下りの反対車線から無理やり前の車を追い越してくるバイクと接近することもあり、この峠はアカンと思いました。

 それよりも、再び国道最高地点を通り越すと深い雲に包まれて、またもや摩訶不思議な世界観が襲ってきました。とにかく視界が悪く、ロープウェイ乗り場付近までは慎重に運転しなければなりませんでした。それでも何とか無事に下山し、ふもとのコンビニで休憩することにしました。




 トイレ休憩をしてからドリンクを飲んで休んでいると、何と向かいの人たちがサベージを話題にしているではありませんか!

   A:「何だろうこのバイク。」
   B:「これあれだよ、ほらスズキの・・・ サベージじゃなかったっけ?」 

 ツーリングを始めてとうとうサベージが話題になりました。今までに一台もすれ違う事もなく、もはや誰も存在すら知らないのではないかと思ってしまいますが、奇跡的にも話題になると嬉しいものですね。


    ● 草津のコンビニを出発し、国道292号、国道145号、国道146号を経由して北軽井沢へ
          ↓
    ● 県道54号を経由し、二度上峠を越えて道の駅「くらぶち小栗の里」へ (PM5:20)




 草津から国道を経由して一気に北軽井沢まで下り、そこから二度上峠を越えて道の駅「くらぶち小栗の里」で休憩しました。北軽井沢からはちょうど第14回ツーリング(2017年5月4日実施)のルートを逆に進む形になりました。
 辺りも段々薄暗くなってきて、お腹も空いてきました。おにぎりが食べたかったのですが、すでに売り切れだったのでパンをいただきました。レジの女性の方に聞いてみると、少し待っていれば握りますよ、と嬉しいお言葉でしたが、真っ暗になる前に地蔵峠を越えたかったので、パンを選択しました。サベージ650のお客様も炭水化物をとると団子を召し上がっていました。


    ● 道の駅「くらぶち小栗の里」から県道33号、地蔵峠、上信越道「松井田妙義IC」へ
          ↓
    ● 嵐山PAで解散 (PM7:45)


  結局地蔵峠を越える頃には暗くなってしまいましたが、その後給油して何とか松井田妙義ICから上信越道に入ることができました。




 事故などでかなり渋滞していましたが、どうにか嵐山PAまでたどり着き、無事解散となりました。ご覧の通り、バイクの駐車スペースはバリケードでかなり狭いところに追いやられています。しかも先が車で詰まっていて通り抜けられません。これは酷い。ここまで市民権を失っていたとは・・・




 工場に帰ってくると、走行距離は何と何と私のメーターで485kmでした。お客様はメガスピードまで自走で来られているので、500kmを越えています。いくら2人で走りやすかったとはいえ、ちょっとやり過ぎたと反省しました。えらい長距離になってしまっても、帰るのが遅くなってしまっても、黙ってついてきていただいたサベージ650のお客様に心から感謝したいと思います。



※峠道の写真等の一部は事前に下見に訪れた際に撮影しておいたものです




  ☆ポイント
     良かった点:日本で一番標高の高い国道を越えられたこと。
     反省点  :2人で走りやすかったとはいえ、日帰りで500kmはやり過ぎたので、300km台におさえること。



         *            *            *            *      



 嵐山PAで解散する前に上信越道の甘楽PAで急きょ休憩することになりました。疲労が溜まっていたのと、事故渋滞に対するルートの再検討をする為でした。結局東北道の方が渋滞が激しいとサベージ650のお客様がスマホのアプリで情報収集してくれたので、当初の予定通り関越道経由で帰ることにしました。

 サベージ650のお客様はご家族に少し遅くなると電話されていました。ツーリングの前日は自分も夕方に一報入れておこうと思っていましたが、当日になるとすっかり忘れていました。電話を終えたサベージ650のお客様から、家に連絡しておいた方が良いんじゃないですか、と声がけされてやっと思い出したくらいです。ですので今回は家に電話してみました。

 夕食・風呂とあわただしい時間なので出ないだろうなと思ったのですが、意外とすぐにつながりました。周りではちっちゃいのがギャースカ言って騒いでいる声が聞こえます。
「ぼくも代わりたい~」という声が聞こえました。どうやら年長の幼稚園児が電話に気付いた様です。

「ねぇ今どこにいるの?」
「上信越道の甘楽PAだよ。事故で渋滞してるからまだまだ時間かかるよ。」
「うん分かった。じゃあもう少し待ってるよ。」
 そんなやりとりをして切ろうとすると、今度は年少が「ぼくも代わりたい~」と言って騒ぐのが聞こえました。同じようなことを伝えて電話を切り、暗くなったパーキングをしみじみと眺めていました。そして再び立ち上がると、何だか少し疲れが取れた気がしました。一応出張ということになっていますが、小さいながらに帰りを気にかけているようです。

 工場に着いてハヤブサを格納すると、午後9時をまわろうとしていました。静かに玄関を開けて家に入ると、もう幼稚園児たちは眠っていました。音を立てない様にテーブルにあった夕食を食べながらツーリングの実施意義を考えていました。

 仕事があったり家庭があったり、とにかく大人は忙しいものです。スケジュールが過密になるのも当然で、仕事のシフトや家の用事、子どもらと過ごす時間、そして自身の用など、数週間前には予め予定が組まれていて、それが急には容易に動かせないものであることは想像に難くありません。したがって、そうなるとツーリングを延期した場合、都合がつかなくて来れないという方が大半ではないかと感じています。実際に今回も2回延期したことにより、事前に参加不能のご連絡を複数いただいていました。その状況でもやるべきなのかどうか。会社としては月に1度のイベントをつぶしたくはありませんが、もし誰も集まらなければ、中止もやむを得ないのかもしれません。しかし逆に言えば、一人でも参加したいという方がいれば、それはそれで意義のあることではないかと思うのです。





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