トップページ故障や不具合の修理事例【二輪自動車】 電装関係の故障、不具合、定期点検、一般修理の事例 (事例:41~50)


事例:D-45

経年劣化により脆くなった右ハンドルスイッチの配線クランプについて

【整備車両】 
 RG400EW-2W (HK31A) RG400Γ(ガンマ) 2型  年式:1987年  参考走行距離:約23,500 km
【不具合の状態】 
 右ハンドルスイッチの配線等をまとめるクランプが触れただけで破損しました.
【点検結果】 
 この車両はメガスピードで不具合の整備を承る直前に他店で整備されたものですが,各部に不具合が見られた為,それぞれについて整備し直しました.ここでは破損したクランプについて記載します.

図1.1 破損したクランプと劣化したクッション
 図1.1は右ハンドルスイッチを取り外す為,配線を解こうと軽く力を加えただけで破損したクランプの様子です.材質が樹脂であることから経年劣化により著しく脆くなっていたと考えられます.またクッションは変形して材質もボロボロになっていました.車両の発売が1987年であることを考えれば,例え直射日光に当たっていない部位でも長い年月のうちに樹脂系の部品は劣化して脆くなります.


【整備内容】
 当該整備個所のクランプは,配線をまとめることが目的であり,配線を束ねるだけであれば,通常の結束バンドでも問題ありません.しかし純正部品は配線をまとめて更にバイク側に固定する設計になっていることから,今回の整備では純正部品を使用しました.

図2.1 新品の専用クランプ
 図2.1は専用の新品のクランプの様子です.Aの矢印で示した部分がBの矢印で示した部分に挿入されることにより,配線をまとめつつ車体に固定することが可能です.

図2.2 車体に正確に取り付けられたクランプ
 図2.2は移植の完了した右ハンドルスイッチ ※1 の配線等をまとめ車体側に固定したクランプの様子です.非常にスッキリまとめられていることが分かります.また劣化していたクッションはすでに純正部品が絶版であった為,当社で選定した代替の新品を取り付けました.


【考察】 
 RG400Γのヘッドライトの両側には左右のハンドルスイッチの配線等がまとめられています.そしてこの部分はスペース的にかなり狭いことから,きちんとまとめないとガバガバになってしまい,綺麗に収まりません.配線をコンパクトに並べるだけでは不十分であり,やはり車体側に正確に固定して最小限のスペースで収める為にも,純正部品の専用クランプは非常に効果的です.特に中古車はこのクランプが無くなっていたり,割れていたりするケースが少なくない為,アッパーカウルを取り外した際には一度手入れしておきたい場所であると言えます.


※1 右ハンドルスイッチの消えかけた機能表示と位置決めピンの破損について





Copyright © MEGA-speed. All rights reserved.