―― 血を吐くまで勉強しなきゃ ―― |
血を吐くまで勉強しなきゃ 肩越しに あなたは笑いかけました 私は苦笑いして ただその場が過ぎるのをひたすら祈りました 先に大学を卒業して大企業に就職したあなたの姿が 受験生の私にはとてもまぶしく見えたのです そんなことに卑屈になる必要などどこにもなかったことは 随分大人になってから知りました あれから幾星霜 あなたを無視できるほど 私も成長したと思うのです ですからあなたが今どこで何をしているのか 私には全く気にならないのです |
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