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*メガスピード第30回ツーリング 「2019年4月21日(日)」を開催しました!*



 メガスピード第30回ツーリングを2019年4月21日(日)に開催しました。とうとうこのツーリングも30回目を迎えました。考えたら30回って結構スゴイと思います。継続は力なりと言うことでしょうか。ツーリングに参加された歴代の皆様には感謝するばかりです。

 30回目の今回は"涼を先取りして"と題して、「魚止めの滝」を目指すことにしました。早速朝工場のシャッターを開けたときにはすでにXT250のお客様とZX-14Rのお客様が到着していました。続いてYZF-R1のお客様、FZS1000のお客様、テンプターのお客様、NC700のお客様、そしてVS750イントルーダーのお客様が到着され、私を含めて8名で出発となりました。


    ● 弊社メガスピードを出発 (AM8:50)
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    ● 圏央道の白岡菖蒲ICから高速を利用
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    ●鶴ヶ島JCTから関越道へ、そして寄居PAで休憩




 このところ、関越道の最初の休憩所は寄居パーキングになっていますが、段々と工事の進みが進行し、売店付近は綺麗な路面に整備されていました。ですが、残念ながらバイクの駐車場は依然として設置されていませんでした。




 今回のメインバイクはやはりコレ、VS750イントルーダーです。やっとお披露目の時がやってきました。もう35年近く前のバイクですが、非常に良好な外観を保っていて綺麗です。35年経ってこれだけ形が残っているのですから、次の35年も大丈夫でしょう。嬉しいことに、メガスピードのステッカーを貼っていただいた上でのご参加です。

 ここですっかり忘れていた「MEGA-speed.」のステッカーですが、これは数日前にVS750イントルーダーのお客様(以下、イントルーダー750のお客様)に言われて存在を思い出し、プレゼントさせていただいたものです。以前は車検か修理のご依頼を承った場合にご希望に応じてプレゼントしていたものですが、ターボバイクの開発に没頭し過ぎてここ1年くらいはステッカーの存在を忘れていました。在庫枚数も減ってきたので、気合を入れ直して入荷しておきます。


    ● 藤岡JCTを経由し、上信越道、下仁田ICから一般道へ
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    ● 国道254号を通り、道の駅「しもにた」へ




 道の駅「しもにた」はずっと工事中でしたが、どうやら完了したようで、駐車場も広く綺麗になっていました。




 また、売店の中庭も整備されていて綺麗になっていました。砂利だった頃から寄っていたので、感慨深いです。今回は先を急いだ為、「ヤキトリアゲ」にはかかわりませんでした!


    ● 道の駅「しもにた」を出発 県道51号へ
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    ● 県道196号を通り、道の駅「みょうぎ」でお昼休憩




 道の駅「しもにた」を出発してからは、妙義山をぐるっと半周する峠道のコースで道の駅「みょうぎ」までやってきました。途中でもう見事としか言いようの無い桜が咲き乱れていて、本当に美しい風景を楽しむことができました。もちろん車も多く、ワインディングは徐行に近い感じでしたが、今回はそれが苦にならないくらい魅力的な景色と遭遇できました。何度もこの道は通っていますが、桜の咲き乱れる時期は避けていたので、初めてこのような世界を味わいました。




 桜の楽しめる季節とあって、道の駅も混んでいました。当然食事処も混んでいて、今回も4人4人で空いたテーブルに座り、昼食となりました。気温は少し寒いくらいだったので、ここで汁物をいただくと後が苦しくなると思い、今回はカレーを注文しました。

 食事が運ばれてくるまで4人で談笑していました。私の座ったテーブルは、前にFZS1000のお客様、その隣にテンプターのお客様、そして私の隣にZX-14Rのお客様です。
「ターボっていうけどさ、ずっと一つのことをやり続けてるから偉いよね。回り道しても、バラバラだった技術が集まって形になってるからさ。」
 とテンプターのお客様に言われました。よもやターボの話題が出るとは思っていなかったので、少し驚きました。それと同時に、昔ながらの職人技術者であるテンプターのお客様にそう言われると、ちょっと認めてもらえたようで、少し嬉しくなりました。
「いやぁターボバイクにECUまで作っちゃうんだもん、かなりのヘンタイですよ~。」
 と続けてFZS1000のお客様が言われました。
「ターボバイクの時点ですでにヘンタイです!」
 とすかさずZX-14Rのお客様。
「まだまだですよ、上には上がいますから。」
 私は笑うしかありませんでした。 ――まだ私はヘンタイじゃないと思います。でもヘンタイと言われてしまうということは、もしかしたら自分が気づいていないだけで・・・ いやいや深く考えず、最高の褒め言葉として受け止めておきたいと思います。まだ、まだです。理想としている目標まではまだまだ長いですが、確実に進んでいるので、必ず到達できると信じています。

 ということで、カレーが運ばれてきたのでいただきました。さすがに辛いので、結局水を飲んでしまい、カレーを選んだ意味が無かった感がデカいです。肌寒い時のツーリングは水分はヤバいです。

 もう一方のテーブルにも無事4人が座れたようで、何だか楽しそうに談笑されていました。私たちは先に食べ終えて、外で待っていることにしました。そして食事後は、碓氷峠を経由して、一気に北軽井沢まで走り抜けました。


    ● 道の駅「みょうぎ」を出発
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    ●国道18号「碓氷峠」を経由して中軽井沢を北上
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    ●国道146号、北軽井沢の交差点から県道54号を経由し、目的地の「魚止めの滝」へ




 画像は過去の碓氷峠のものですが、当日もこんな感じでまだ木が枯れたまま灰色の世界が広がっていました。上の方は多少砂が散らばっていましたが、総じて走りやすい状態でした。軽井沢駅付近も酷い渋滞はなく、スムーズに移動できました。




 途中でコンビニ休憩を挟み、そのまま中軽井沢を経由し、国道146号、県道51号と進み、目的地の「魚止めの滝」に到着しました。入口は狭いのですが、そこから砂利道を入っていくと広くなった場所が駐車場となっています。滝のすぐ近くまでアクセスできるので交通の便はかなり良いです。かなり凹凸の激しい砂利道だったので、「ひとりじゃ絶対来なかったな~」との声がチラホラ💦




 駐車場の端には案内看板があり、この位置ですでに沢の音が聞こえます。「浅間大滝」と「魚止めの滝」が隣接していますが、今回はより近い「魚止めの滝」を選びました。




 看板の左側にはこの様に沢の方へ降りる傾斜があり、ガードレールもあります。錆だらけのすごいヤレ感です。画像だけ見ると、ここはもう何だかこれ以上行っちゃいけない感じがしますが、迷わずGoです。




 一度折り返して更に下るとこの様に滝の全貌が現れます。ほぼ滝まで階段が整備されているのでかなり良い散策コースになっています。ここまで駐車場から3分くらいでしょうか。




 滝壷までアクセスするとこんな感じです。10cm~20cmくらいの深さで非常に浅いです。
「ザリガニはいないですかね?」
 とNC700のお客様に言われて笑ってしまいました。
「いやぁ、ザリガニはもっと汚いところにいるんじゃないですかね?」
 そう言いながら水の中を見てみましたが、ザリガニどころか何もいない感じでした。気温もあまり高くないので、どこかに隠れているのかもしれませんね。むしろ沢ガ二の方がいそうな気がします。っていうか、これ沢そのものじゃないですか!!
(※ザリガニと沢ガニのくだりは前回のツーリングレポートをご覧下さい)




 緩やかな滝が幾層にも連なり一つの滝となっている印象です。傾斜も緩やかで、滝の厳しい印象は薄く、むしろ優しさに包まれる感じです。そんな風に清涼な空気に満ちているので、これがマイナスイオンなのか!?とフレッシュな涼しさを体感できます。




 今回のツーリングではここが目的地だったので、この場で記念撮影となりました。あまり知られていない場所なのか、それとも季節的にまだなのか、貸切状態でした。ここは穴場だと思います。北軽井沢を訪れた際は是非立ち寄ってみてはいかがでしょうか。


    ● 「魚止めの滝」から県道54号「二度上峠」を経由
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    ● 国道408号を経由し、道の駅「くらぶち小栗の里」で休憩


 「魚止めの滝」を出てからは、慎重に二度上峠を越え、道の駅「くらぶち小栗の里」で休憩となりました。ちょっとお腹が空いてきた感じだったので、ところてんをいただくことにしました。食券を買って中に入ると、すでにイントルーダー750のお客様がテーブルにいるではありませんか。”ティータイム”ということなので、私も向かいに座り、ところてんが来るのを待っていました。

 話題がホームページ作成になり、メガスピードのホームページの履歴をお話ししました。確か作り始めたのは2005年くらいですから、もう更新し続けて15年近くなります。多分ページ数、写真数は同類のカテゴリでは最も多い部類に入るのではないかと思います。もっとも、趣味の個人的なホームページをやり始めたのは2002年から2003年位で、最初はソフトを使わずにHTMLをすべて直接手打ちで書き込んでいました。その後は良いソフトが出てきたので、ソフトを利用していますが、細部はやはりエディタでHTMLを見て手打ちで修正しています。更にその後ブログやSNSが流行りましたが、私は一貫してウェブサイトとしてのホームページにこだわりました。と言うのは、すべて1から自分で作れるので、レイアウトやデザイン、カテゴライズ、細分化するにも好都合だからです。

 例えばエンジンの燃料噴射でも、特定のインジェクタに必要な条件で必要な量を必要な時間だけ噴射するには、やはりその様に出来るアルゴリズムでプログラムし、1からECUを作らないと絶対に無理です。特にターボは勝手にブーストがかかってくるので、その条件に応じた燃料コントロールが欠かせません。ですのでホームページと同じようにエンジン制御も全部好きなようにやりたいわけです。
 
 そんなこんなでこれからもホームページは広告の主軸として継続していきます。何より、仕事の記録を画像付きですべて残せるので非常に便利なのです。


    ● 県道122号、国道18号を経由し、「松井田妙義IC」から上信越道へ
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    ● 藤岡JCTを経由し、関越道寄居PAで解散


 松井田妙義インターから高速にのり、都合によりZX-14Rのお客様とは藤岡ジャンクションで別れました。もちろん高速はフリー走行なので、一緒に走り続けるということは少ないのですが、今日は藤岡ジャンクションまで視界の範囲内で一緒に走りました。お互いの労をねぎらい、安全を祈って別れ際にちょっとした挨拶ができるのは、バイクならではの醍醐味だと思います。そしてそれが、かけがえのない連帯感をもたらすこともまた、魅力の一つだと思います。




 日がのびたこともあり、暗くなる前に解散ポイントの寄居パーキングに到着することができました。どうやらこの先は2件くらい事故渋滞が重なっていて、かなり混んでいるようです。下道も含めて、解散後は各自帰宅ルートを検討していただくことになりました。




 疲労がかなり溜まっていることと、皆が無事解散場所を出発されるのを見送ることをツーリングの最後の仕事にしているので、今回もくたびれた体を休めながら、それぞれの無事の帰りを祈りました。個人的には、少しの疲労感と大きな安堵に包まれた何とも言えない放課後の様なこの時間がとても好きです。
 イントルーダー750のお客様は星の王子さまミュージアムを見てくる、とのことなので、その間FZS1000のお客様や、残っていたお客様達と話をしていました。




 しばらくすると、イントルーダー750のお客様が何か紙袋を抱えながら歩いてきました。お土産か何か買ったのかなと思うと、「どうぞ。」と言って焼き菓子をくれました。これはかなり美味しい。普通に美味しいです。ついついお言葉に甘えて3つ4つ食べてしまいました。ひょっとすると、ところてんを抜き、今回のツーリングで一番美味しかった食べ物かもしれません。

 「星の王子さま」を読んだことがある方は分かると思いますが、読んだことの無い方、これが何か分かりますか? ゾウみたいなものは何となく分かると思うのですが、実はこれ、ウワバミに飲み込まれたゾウなのです。どれがウワバミだよ?と言われそうですが、ゾウの周り(つまりこの焼き菓子全体)がウワバミなのです。大きなゾウを丸呑みして、きっとウワバミは薄皮になっているはずです。




 イントルーダー750のお客様を見送り、残ったFZS1000のお客様と一緒に帰ることにしました。ヘッドライトをLEDに交換したとのことだったので、日が暮れてからは、後方からかなり明るい光が道路を照らし、見やすかった印象があります。

 今回のツーリング行程は370kmとかなり長距離でした。ですが、大きなトラブルもなく、無事に実施できたことは非常に良かったと思います。先導車に「くらぶち小栗の里」に着く手前からちょっとした電装トラブルがありましたが、ひとまず帰ってこれたので結果的に良しとしたいと思います。


※峠道の写真等の一部は事前に下見に訪れた際に撮影しておいたものです


  ☆ポイント
     良かった点:今まで何度も素通りしていた滝にとうとうアクセスできたこと。
     反省点  :今回は大きな失敗などは無かったので良かったと思います。



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 この原稿を書いているとき、時代は平成から令和へ移る最後の夜に差し掛かりました。あと数分で5月1日になろうとしています。平成も思い返すと色々ありましたが、やっぱり「今」が一番良いと思えます。そして生きてさえいれば、「一番良い」日々は更新されていくはずです。辛く苦しいことがあっても、前に進むしかありません。二度と立ち上がれないくらい打ちのめされても、時とともに人には乗り越えていく力があるはずです。





 その日は子どもらを風呂に入れ、川の字に敷いた布団で皆でゴロゴロしていました。
「ねぇお父ちゃん、今が平成で、次が令和でしょ? その次はどうなるの?」
 ふと、隣で同じようにゴロゴロしていた5歳が聞いてきました。
「さぁ、どうなるかな。その時になってみないと分からないよ。でもお父さんは、もういないかもしれないな。」
「え~、そんなの嫌だよ。」
 そう言って5歳はちょっと涙ぐんでいました。
「お父ちゃん死むの?」
「まだ死なないから大丈夫だよ。」
 5歳は不安そうな顔になっていました。
「早く死なない薬つくらなきゃ。」
 5歳が続けて言いました。このところ、この幼稚園児は事あるごとに”死なない薬”の話をします。
「そうだね。頑張って研究して作ってよ。きっとみんな喜ぶよ。」
「うん。でもお父ちゃんが死む前に間に合うかな?」
 7歳の小学2年は隣で黙って電車の図鑑を読んでいました。2歳は向うの方で仰向けになって、自分のつま先をもってゆっくり左右に揺れています。
「どうだろう。一生懸命勉強すればできるかもよ。待ってるからさ。」
 そう言ってドライヤーで乾かしたばかりの頭をなでると、5歳は少し安心したように、そしてちょっと照れくさそうにしていました。

 もうすぐ、時計の針も12時を回ります。新しい時代が始まります。これからを担っていく子どもらに、良い時代となりますように。その為にも、まだまだ親の世代が頑張らなければなりませんね。





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