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*メガスピード第13回ツーリング 「2017年4月16日(日)」を開催しました!*



 メガスピード第13回ツーリングを2017年4月16日(日)に開催しました。今回のツーリングは隣接県まで足をのばしました。目的地は歴史ある碓氷峠とその中にある文化財のめがね橋。

題して
「碓氷峠とその文化財に親しむ!」です。

 今回の参加者はテンプターのお客様、FZR250Rのお客様、NC700のお客様、前回に引き続き2回目のランツァのお客様、そして久々にお越しいただいたFZS1000のお客様です。私も含めて合計6人でのツーリングとなりました。
 FZS1000のお客様は久しぶりだったので驚きました。
「あれ~日曜は仕事だと思っていたので、まさか今日いらっしゃるとは思っていませんでしたよ。」
「今日はあえて連絡なしで来ました!」とFZS1000のお客様。
 早速今日の行程表をお渡しすると、
「え~軽井沢まで行くんですか~? もっと近場だと思って涼しい恰好で来ましたよ。」と苦笑していました。
「大丈夫ですよ、そんなに寒くないですよ。」
 予想最高気温も熊谷は27℃なので、軽井沢もそれほど寒くないとふんだのです。
「いやいや私は寒がりなので・・・ これメッシュですけどここまで来るときにすでにスース―してたんで、着替えてきます。」
 と言うことになり、FZS1000のお客様は帰っていきました。横川の釜飯「おぎのや」をご存知の様だったので、間に合えばそこで合流というかたちになりました。


    ● 当社メガスピードを出発
          ↓
    ● 圏央道の白岡菖蒲ICから高速を利用
          ↓
    ● 鶴ヶ島JCTで関越道を経由し、上里SAで休憩


 圏央道はまだしも、やはり関越道に入ると渋滞気味です。一番に高速に入りましたが渋滞気味で速度も低下、暑さでだるくなる中を走っていました。すると、料金所で差がついたはず(ETC装着車は後続車を待たずに各自次の集合ポイントまで自由走行)のランツァのお客様がいつの間にか前に!更にテンプターのお客様も並んでる!?っとそこをFZR250Rのお客様も通過した!? 上り坂で速度低下したのか、左端の走行車線を流れに乗って走っているといつの間にかみんな先に行っていました。




 今回は高速の距離が長かったので、初めの休憩ポイントは上里サービスエリアです。




 やたら混んでるなぁと思いながらも一応駐輪場を目指し奥へ進みました。すると・・・ なんとFZS1000のお客様がいるではありませんか! ここで奇跡の再開となり、合流して皆で松井田妙義まで進みました。




 ランツァのお客様が一番乗り、次いでFZR250Rのお客様とテンプターのお客様がサービスエリアに到着されました。




 そして気がつけば私は最後尾になっていました(実際はNC700のお客様と同値)。渋滞しているところでは風呂に入っているように暑くて変な感じでした。バイクのミラーにヘルメットをかけるのは、何だかミラーが可哀相な感じがしてやったことがなかったのですが、一度やってみるとあまりに便利なので最近やるようになってきました。


    ● 藤岡JCTを経由し上信越道へ
          ↓
    ● 松井田妙義ICで降りて国道18号を経由し「おぎのや」で昼食 (AM11:10)


 上信越道は関越道よりも空いていたので渋滞することもなくスムーズに松井田妙義インターまで走ることができました。もう暖かくなってきたので虫の襲撃がかなり激しくなっていました。

 インターを降りて国道18号に入り、ちょっと走ればすぐに峠の釜めし「おぎのや」が見えてきます。駐車場は3か所くらいあるのですが、一番空いてそうな場所を選びました。




 「おぎのや」の駐車場に停めると、桜の花びらが舞っていました。バイクがちょうど一列に並んですごく良いカットになりました。私は普通に撮っていたのですが、下からのアングルが良いのですよとFZS1000のお客様が言われていたので、今回は下から撮ってみました。メガスピードのある埼玉県蓮田市はすでに5日くらいには満開になっていましたが、この辺りはちょうど見頃で私たちを祝福しているかの様でした。




 おぎのやは休日ともあってかなり混んでいました。ですが、少し早めのお昼なので何とか6人座れるテーブルが確保できました。団体客は2階の予約席があるようです。富岡製糸場の文化遺産登録もあってか賑わっている様子でした。


 食券を買う時はランツァのお客様と並んでいましたが、装着されていたプロテクターが気になりました。プロテクターは意外と薄く、その上にジャンバーを着ているので普段は気づきません。このくらいならゴワゴワせずに装着できるため、安心感がかなり上がるかもしれません。

 名物「峠の釜めし」ということなので、私は釜飯を注文しました。10年位前に食べたことがありますが、すっかり忘れていました。皆さまも釜飯を注文されていました。種類もいくつかあり、うどんやそばがセットになったものもあるようです。NC700のお客様はセットを召し上がっていました。いつの間にかお茶も用意していただき、ありがとうございました。

 食後はしばし休憩し、今回のツーリングの目的地の「めがね橋」を目指しました。


    ● 峠の釜めし「おぎのや」から碓氷峠へ
          ↓
    ● 碓氷峠を上り、めがね橋へ




 「おぎのや」から碓氷峠に入り、カーブを37個くらいこなすと、めがね橋につながる駐車場があります。そこを出るとめがね橋まで歩道が整備されていてアクセスしやすいようになっています。車道の路面も非常に綺麗で走りやすい峠です。




 歩道を下っていくと、やがて大きなめがね橋が見えてきます。




 橋脚にはめがね橋の説明の看板があります。詳細は是非ご覧の皆さまご自身で足を運んでいただき、文化財を楽しんでいただきたいと思います。




 橋をくぐり、裏から見返すとかなりコケやシミ、変色が多いのに気づきます。こちら側は常に日陰なので、その影響があるのではないかと思います。




 めがね橋をくぐると橋の上につながる階段が整備されています。運動不足にはキツイ階段でした。途中で一回休んで何とか上り切ることができました。もちろん駐車場まで来た道を戻るわけですが、帰りはランツァのお客様と一緒に降りていると、途中で老婦人に声をかけられました。
「これを上っていくと橋の上に行くのかしら。」
「そうですよ。まだだいぶ距離があります。大丈夫ですか。」
 ランツァのお客様がそう言って、老婦人を気遣っていました。確かにお年寄りにはキツイと思います。しかも一人で・・・
(おれが息切れしているんだから、お年寄りにはキツイだろうな)と思いながら老婦人を見送り我々は降りていきました。
おいおい、お前の少ない体力なんて基準にならんわ!なんて言わないで下さいよ~。




 さてさて、話を戻して階段を上ると橋の上にたどり着き、やはり歩けるようになっています。




 皆で少し休憩して、今回はここで記念撮影をしました。直した三脚がやっと日の目を見ました。
ちょっと待てよ、右から二番目のカッコイイツナギは誰だ? 誰だ誰だ~! 実はこの日の為に用意したクシタニを着た私なのです(って、やっぱりそういう落ちか・・・)。もちろん新品が買えるはずもなく、たまたま入手できた古着ですが、普段コミネ愛好者の私には、ちょっとしたものでした。しかし4月で暑さを感じたので、あとひと月くらいしか着れなそうです。




 トンネルの中はこんな感じです。少し入るととてもヒンヤリしています。「おぎのや」の近くが始点で、ここまで歩いてこれるようです。そしてこの先もまだ数km歩けます。さすがに鍛えてないと体力がもたなそうです。我々はガソリンのチカラを借りて峠を上がることにしました。




 めがね橋の上から碓氷峠を見るとこんな風に見えます。全部で183カーブあるので、あと150くらい残っています。

 駐車場まで歩いて戻っていると、中年のご婦人に声をかけられました。
「今日は良い天気ですねぇ。」
「ええ、バイクには最高ですよ。」
 機嫌よく答えると、ご婦人は、
「でもこれを着てたらちょっと熱いんじゃなくて。」
 とクシタニを見て言いました。私はすかさず
「いやいや、バイクは風を切るからこれくらいがちょうど良いんですよ。」
 と言いました。本当は暑かったのだけれども。
「そうですか・・・ バイクはこの天気で気持ち良いでしょうねぇ。」
 ご婦人はそう言ってご自身の車の方に行きました。私も会釈してハヤブサに戻りました。おそらくご婦人はバイクに乗ったことがないのだろうと思いました。なぜって、それはだいたい乗ったことが無い人から言われる台詞だからです。

 観光を終えて再び駐車場に戻り、峠越えを目指しました。かなり走りやすい道路ですが、150カーブくらいから砂や砂利が路面に浮いていて、気を付けないと滑る状態でした。




 そして183カーブをこなし(実際には184カーブまで標識があります)碓氷峠上りを制覇しました。この峠はすべてのカーブに数字があり、訪れた人に現在地が分かる様になっています。その様な峠は困難なことが少なくありません。内燃機関が無い頃はまさに命がけの峠越えだったに違いありません。




 峠を上り切ると、そこから長野県に入り軽井沢町となります。写真は2週間ほど前の下見の時のものなので雪がありますが、当日は全部溶けていました。


    ● 軽井沢駅前を通り過ぎ、しなの鉄道をくぐってアウトレット側へ
          ↓
    ● アウトレット側から再び国道18号に入り碓氷バイパスへ




 碓氷バイパスは碓氷峠とともに国道18号となっていますが、性格はまるで別物です。軽井沢から安中方面へは一旦上り、それから下りが続きます。Rもきついところがありますが、勾配も大きいのでスピードがつくとジェットコースターの様な感じになります。途中で右折待ちすると後続車に轢かれるおそれがある為、一旦おぎのやまで戻りました。


    ● 「おぎのや」から再び碓氷バイパスを経由して県道92号へ
          ↓
    ● 県道92号から碓氷軽井沢インター交差点を右折、そして県道43号沿いのコンビニで休憩




 県道92号は道幅が狭く所々に小石と砂が浮いていて放置された林道の様な個所があります。舗装もダメになっている個所があるので注意して走行する必要がありました。しかし根気よく上っていくと、やがて碓氷軽井沢インター手前の交差点にぶつかります。そこを右折して県道43号を右折し軽井沢方面に向かえば一転して登坂車線のある広い上りになるので走行が楽になります。




 西野牧大橋に向かって上っていく個所はとても走っていて気持ちの良いところです。軽井沢にアクセスするすべてのカーブの中で最も好きなカーブです。実際に走ってみると、そのまま上がっていって空に吸い込まれそうな感じがします。




 そのまま43号を下ってコンビニで休憩しました。写真ですが、誤って情景モードで撮ったのか空がキラキラしてしまいました。せっかくなのでそのまま載せたいと思います。今回のツーリングの最終ポイントがこのコンビニです。この先へ行けば山を一周して碓氷バイパスの入り口やアウトレットにつながる交差点に戻ることになります。



 そろそろ炭酸が欲しくなってきたので、迷わずコーク。いくらカロリー0でも、こんなのばかりじゃヤバイよなぁ・・・ と思いつつ今日も誘惑に負けるわけです。
 コンビニ内にはテーブルがあり休めるようになっています。皆でしばし休憩しました。本来のルートではここから上里のサービスエリアまで走る予定でしたが、テンプターのお客様のご提案により横川のサービスエリアで休憩ということになりました。



    ● コンビニより再び県道43号を上り碓氷軽井沢ICへ
          ↓
    ● 碓氷軽井沢ICから上信越道に入り、横川SAで休憩




 車では結構長く感じますが、バイクだと思っていた以上に早く横川サービスエリアに着きました。ハーレー軍団がものすごい数で押し寄せていました。




 売店の方ではぐんまちゃんが何かアピールしていました。それにしても女性に大人気ですね。中に入ってるのはどんな人なのだろう。もしかしてよだれ垂らした髭の濃いおっさんかも。(ってそりゃお前だろ!?)
まぁ、実際は訓練された委託の団員がやっているのではないかと思います。でも県の職員がやっている可能性もありそうだなぁ。




 トイレから出るとちょうど向かいからやってきたテンプターのお客様たち。
「事故で混んでるみたいだからさ、ちょっとルート変えましょうよ。」
そう言われて情報掲示板を見て見ると、何と我らが関越道が赤くなっているではありませんか。急遽北関東道経由で東北道を通って帰ることにしました。次の休憩は出流原パーキングです。



 皆様アイスを食べたりしているので、私もポテトを食べることにしました。しかし急な炭水化物の多量摂取がイケなかったのか、不覚にもパーキングを出発してから眠気に襲われることに! さっき飲んだコーラとポテトが暴れていました。この組み合わせはヤヴァいデス。
 気温が高かったことも影響して、とにかく風呂に入っているみたいな感じで、何だかポカポカして非常に眠くなりました。バイクで走っていて眠くなるなんて・・・ とにかく何か考えていないとダメだ。なぜ眠いんだ、そうだきっとポテトのせいだ。ポテトで眠いんだ。ポテトが眠いんだ。眠いのがポテトなんだ。と考えているうちに仕舞にはポテトが眠くなってしまい、何が何だか分からなくなってきました。これは脳が溶けている!と危機感を抱き、歌を歌い始めました。自転車だと人に聞かれて恥ずかしいですが、バイクなら大声で歌っても大丈夫です。

 ♪~♪~♪♪♪  ♪♪~ ♪~♬♪ ♩~

 おおすごい、歌の力で目が覚めてきた。こ、、、これが文化のチカラか・・・ ほぉおおっ プロトカルチャぁぁぁああ~ ぬぅわぁぁあああ~

というわけで、無事次の休憩ポイントの出流原パーキングに到着しました。


    ● 横川SAから藤岡JCTを経由し関越道へ
          ↓
    ● 関越道高崎JCTから北関東道にはいり、出流原PAで休憩




 出流原パーキングは誰もいなかったので、皆一緒に停めることができました。皆様座らず立ち話をされていました。タフだなぁ。私は腰が辛くなっていましたが、幸い首はいつもより調子が良かったので何とか帰りまでもちそうです。
 とにかく虫がすごくシールドが虫だらけになっていました。FZS1000のお客様は限界が来たらしく、シールドを洗ってきますと言って出かけていきました。私も次回は何か途中でシールドを拭き掃除できるものを持参しようと思います。




 トイレによってから最新情報を確認すると、ガーン!我々が移動している間に東北道でも事故が起こり渋滞しているではありませんか。う~んやっぱり日曜だから仕方ないかなぁ。関越道の渋滞区間も移動している間にかなり伸びていました。


    ● 出流原PAを出発し、岩舟JCTを経由して東北道へ
          ↓
    ● 羽生PAで解散








 羽生パーキングに到着した頃には夕焼けになりかけていました。このパーキングはちょうど夕日を眺める方向に休憩所が向いているので、解散するポイントにはもってこいのロケーションだと思います。今日も旅の終わりを演出していました。すでに午後5時を回っていましたがまだ周囲は明るく季節の移り変わりを実感します。

 今回は高速で距離があったので、メガスピードを始点として計350km程度の旅となりました。いつもより100km程多いですが、峠だらけの前回よりも疲労感が少なかった気がします(前回はちょっとハードだったかな)。また碓氷峠や碓氷バイパス、碓氷軽井沢インターからの県道43号はすべてセンターラインがあり走りやすいワインディングだったことも影響しているかもしれません。

※峠道の写真等の一部は事前に下見に訪れた際に撮影しておいたものです




  ☆ポイント
     良かった点:碓氷峠を含め、安中市側から軽井沢にアクセスするルートを無事にすべて攻略できたこと。
     反省点  :シールドについた虫を除去するアイテムを用意すること。



         *            *            *            *      



 羽生パーキングに到着して解散宣言をし、私は石段に腰掛け、空を仰いでいました。古い造りの門とその更に上に松が見え、夕暮れの濃い青空を一層雰囲気あるものにしていました。

 今日も無事終えることができた・・・ その安堵感で力が抜け、軽い眠気と倦怠感、そして疲労感の混ざった何とも言えない充実感にひたっていました。今回のツーリングでは全部で230km程度の高速走行がありました。それに関東の関所と言われた碓氷峠を多角的に走破するという行程もありました。その中で私も含めて参加者全員が無事に帰ってこれたのは本当に良かったと思います。

 FZS1000、FZR250R、テンプター、NC700のお客様達はちょっと先のエリアで立ち話をされていました。少ししてランツァのお客様は皆にお別れを言ってバイクの方に戻っていきました。

 腰の疲労と眠気をとる為、私はそのまましばらく石段で休んでいました。今日のことを振り返りながら。楽しかったなぁと。今回のツーリングでは碓氷峠に入る前のガソリンスタンドで給油しましたが、私たちが給油する前にどこかのバイク屋主催とみられる旧車ばかりの騒音の酷いツーリング集団がいました。最後に軽トラが続いていたので、おそらく途中で故障したバイクに備えて主催者が追走しているものだと思います。運転者は明らかにつまらなそうな顔でした。それを見て改めて思いました。主催者が一緒に走らなければ本当に楽しいツーリングにはならないと。

 メガスピードのツーリングに参加される車両は80年代、90年代の古いものも多く含まれます。実際に私のハヤブサも2000年式なのでもう古い部類です。ですので自分のバイクはもうやるところがないくらい厳重に整備しています。お客様のバイクもなるべく途中で止まらないような整備を心がけています。機械ものですから、それでも故障してしまったら、その時はその時です。そんな事を考えていたのでは何もできません。その為に保険会社のレッカーサービスやJAFがあるのです。

 ツーリングのルートは自分が走って楽しいと思う道を選んでいます。昔行ったことのあるところや、新たに発見したところ、色々です。事前に下見して色々チェックしておきますが、すべては当日皆様と楽しく走る為です。実際、私は毎回ツーリングが楽しみです。回を重ねるごとに仲間と走ることがどんどん楽しくなり、ついには次のツーリングが待ち遠しくなるに至りました。この楽しみを参加された方と共有できれば最高だと思っています。主催者が楽しんでこそ、お客様も楽しめると思うのです。


 そんな事を考えながら休んでいました。気温も下がってきて、少し疲労が回復してきました。皆さまはまだ談笑されていました。私は腰掛けていた石段から立ち上がり、皆さまの方に歩み寄りました。
「少し休んで疲労が回復してきましたよ。さぁそろそろ行きましょうか。」
 そう言って、皆様を誘いました。そして一緒に羽生パーキングを後にして、それぞれの帰路に着きました。



 また次回のツーリングでお会いしましょう。





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