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*メガスピード第11回ツーリング 「2017年2月19日(日)」を開催しました!*



 メガスピード第11回ツーリングを2017年2月19日(日)に開催しました。風が強かったものの朝から良い天気でした。駐車場の落ち葉掃除をしてから工場の中で待っていると、早々とGSR400のお客様が到着されました。そして程なくサベージ650のお客様、FZR250Rのお客様、テンプターのお客様が集結しました。9時5分くらいにはすでにこれだけ集まりましたが、規定により20分まで待っていました。

「今日は風が強いけど、先週からずっと天気が良いし峠の方も大丈夫ですよね。」
 数日前の下見でも問題なかったので、同意を求めるがごとくサベージ650のお客様にお話ししました。
「いやあぁ~昨夜の雨がどうだか・・・」
「え~夜降ったんですか? 昨日は疲れすぎて9時に寝てしまったので気づかなかったです・・・」

 何たることか、あれだけ下見して準備したのに雨が降っていたとは・・・ まさかのドタ雨で不安材料を抱きつつも、定時になったので私を含めて5台で出発することにしました。大丈夫、大丈夫だ、きっと東秩父も「雨」だったはずだ!


    ● 当社メガスピードを出発 (AM9:20)
          ↓
    ● 圏央道:白岡菖蒲インターから高速を利用
          ↓
    ● 鶴ヶ島ジャンクションで関越道を経由し、東松山インターで一般道へ


 今回も東松山インターまで高速で進みましたが、とにかく風が強くて煽られました。特に圏央道の白岡菖蒲インターから鶴ヶ島ジャンクションまではずっと高所を走るので横風がヤバイです。高速は速度域も高いですし、一般道とはまた違った世界です。特にバイクは乗らないと感覚が鈍るので、月に1回のトレーニングメニューととらえていただければ幸いです。




 東松山インターを降りてときがわ町に入り、コンビニで休憩しました。今日は思ったより暖かく、春が近づいている感じがしました。ですがその「春」が悪さすることに・・・ もう何だか分かりますか?


    ● 県道171号を経由して県道273号「松郷峠」へ
          ↓
    ● 「松郷峠」から「雷電山」・「雀川砂防ダム」へ


 「松郷峠」に少し入り、途中で雷電山方面へ進みました。そして林道を経由して今回の第一目的地の「雀川砂防ダムを目指しました。




 少し山を登っていくと道の両脇にうっすら白いものが。しかし概ね路面も良くスイスイ進みました。が・・・


























 
どわぁぁぁ~!

 ちょっと待ってよ・・・ 先週下見したときは何もなかったのに! 下見から今日までずっと晴れだったのに! どうやら昨夜の雨がイケなかったようです。ちょっと標高が上がるとやはり雪になるようです。長さは10mくらいでしょうか。山影で溶け残ったものだと考えられます。

 ダムはもう少しなのに。くやち~と思いながらどうするか考えていると、
「ちょっと偵察してきましょうか。」
 とサベージ650のお客様。重心が低くて足着きも良いので大丈夫だと判断された様です。バイクに跨り足を着いて徐行しながら消えていく後ろ姿を見守っていました。少し待っていると、やがて単気筒の音が。

「あと一か所ここより短い雪があるだけで、それ以外は大丈夫です。」と調査報告していただきました。勾配はほとんどなく、路面の雪もパサパサしたものが2cmくらい積もっただけで凍結している感じではなかったので、一人ずつ雪を渡ることにしました。皆でサポートし合いながら順に進み、無事にクリアできました。

 ちょっとヤバそうな感じの冒険、小学生の時に探検して遊んだ感覚が蘇りました。大人になると何もかも経験済みになって目新しいことが無くなりますが、久しぶりにワクワクドキドキしました。雪道でもガンガン走れるバイクだったら面白いかもしれません。




 雪をクリアして進むと目的地の「雀川砂防ダム公園」に到着しました。さっきの雪が嘘の様に、良い天気で路面は乾いています。もうこの頃には皆さま「春」にやられていました。何かって? そう、それはもちろん「花粉」です。大なり小なり全員やられていました。




 公園の入り口には警告が! 注意って・・・




 熊でちゃうのかい! マムシとサルも!? かなり危険度が高いです。というか、熊の写真も怖いけど、「熊」の漢字はもっとヤバそうじゃないですか?




 公園に入ると親水整備されているので、夏は子どもが喜びそうな場所です。




 更に公園を進んでいくと、堤防が見えてきます。その横の階段を上るとダムの上です。




 ちっちゃな川の砂防ダムなのでダムそのものも小さいですが、私はこのダムがとても好きです。ダム好きと言えばNC700のお客様。今日は仕事で参加できないと事前に連絡がありました。一緒に観光できなかったことが残念ですが、まぁまた次回の楽しみにとっておきましょう。




 雪がわずかに残っている個所があったので、予定を変更して市街地側から抜けることにしました。そして11時も過ぎていたのでお昼にすることにしました。


    ● 県道30号から県道172号へ
          ↓
    ● 県道172号沿いのうどん屋さん「やすらぎの家」でお昼休 (AM11:45)




 このうどん屋さんは、去年の第2回ツーリングの時に訪れたので随分久しぶりでした(あの頃はうどん率にこだわっていたなぁ。懐かしい。あとで集計してみようかな)。日曜の昼ともあって、店内はだいぶ混雑していました。

 私は今回は肉汁うどんを注文しました。
「社長今日は足にカイロやってきたんですか?」とFZR250Rのお客様が言いました。「あぁ今日は何だか大丈夫そうだったので何も無しできましたよ。」
 天気も良く比較的暖かかったので、足カイロなしでも十分でした。しばらく待っていると、順に皆のうどんが運ばれてきました。

 ここで気づいた方もいるかもしれませんが、うどんの写真が乱れています。お腹が空いていたので運ばれて来たらすぐに食べてしまい、撮影するのを忘れていました。ですので本来汁しかない器にうどんが入っています。

 うどんはコシがすごく、食べ終えた頃には顎が痛くなっていました。本来うどんはこの様なものかもしれませんが、軟弱な私にはちょっと歯ごたえがあり過ぎたようです。

 「お茶おかわりする人いますか。」
 とFZR250Rのお客様が言われたので、私とサベージ650のお客様が一緒に「じゃぁすみません。」と笑いながら湯呑みを渡しました。私はもうお願いするのが2回目なので、そろそろ自分がやる番だと思っていたのですが、食後で動きが鈍くなっていたのでまた頼んでしまいました(スミマセン。。。)


    ● 県道273号「松郷峠」を経由し、県道11号へ

    ● 県道294号を経由し、フィッシングセンター付近から「二本木峠」へ


 お昼を食べて、松郷峠を経由し、二本木峠に向かいました。二本木峠は稜線付近の峠なので、そこまでのアクセスが色々あります。今回はみかん園やフィッシングセンターのある道側から登ることにしました。乾燥していて走りやすい感じでした。




 おお~ いいねいいね、路面の調子良いね~ 







 イイネ、イイネ~








































 
るっっきゃぁぁあああ~!!

 いきなりかい! あともう少しで二本木峠の尾根だったのですが、またしても雪に阻まれてしまいました。ちょっと待ってよ、先週の下見では本当に何もなかったのに。う・・・嘘じゃないって!
と、その時、
「ちょっと偵察してきましょうか。」とサベージ650のお客様。ま・・・マジすか!? と思うも、果敢に向うの方まで行ってしまいました。さすがに今回は無理かなぁと考えていると、サベージ650のお客様が戻ってきました。
「同じようなところがもう一か所ありますけど、その先も進行が北側だから何があるか分かりませんね。」

「やはり戻りましょう。すみません、こんなことになって。」
 引き返す勇気も大切ですよね。戻る判断をして、手前の安全な場所にて皆で1台ずつUターンするのを手伝いました。勾配の有る狭い場所でしたが何とか無事方向転換し、麓まで降りることができました。前回のツーリングを含めて3回も偵察していただいたサベージ650のお客様。もうGSR400のお客様は「隊長」と呼んでいました。

 ということで、安全を最優先し、気を取り直してルートを変更しました。本来第二目的地の「鉢形城址」を 二本木峠 → 釜伏峠 → 鉢形城址 の順で回る予定でしたが、逆から行けるところまで回ることにしました。


    ● 県道294号まで降りて「鉢形城址」へ




 鉢形城址までは道も空いていて、場所も近かった為スムーズにたどり着くことができました。とにかく良い天気で絶好のバイク日和です。




 駐車場も広く入りやすいので、歴史好きなライダーにはお勧めです。内部に資料館があり、事細かに鉢形城のことが記されています。今回のツーリングでは一応ここが最終目的地になっていましたが、都合により逆コースになったので、更にさかのぼって釜伏峠の日本水(やまとみず)まで行ってみることにしました。


    ● 県道140号を経由し、波久礼駅方面から釜伏峠へ
          ↓
    ● 釜伏峠を経由し、中腹の日本水(やまとみず)給水所へ




 県道82号から釜伏峠中腹までは一部怪しいところを除いて路面は乾いて走りやすい状態でした。グングン上っていくと、名水100選に選ばれた日本水(やまとみず)を汲める場所があります。




 段々畑には蝋梅も咲き乱れ、山里にも春が訪れようとしていました。




 日本水(やまとみず)の源泉は釜伏峠の頂上付近にありますが、ここはその水が流れてきているらしく、自由に飲めるようになっています。皆でひと口ずついただいていきました。募金箱が近くにあったので、全員のひと口分で100円入れておきました。




 すでに雀川砂防ダムで記念撮影を済ませていましたが、テンプターのお客様のご提案によりここでも写真撮影を実施しました。実はこの時三脚を使おうとしたら、回転部が折れていて急遽岩の上にカメラを置いて撮影しました。画像の左端にちょっと岩が写っていますね。




 三脚は赤色矢印で示した部分が破損していました。もう1年くらい使ったし、樹脂部の破損なので買い換えかなと思っていると、GSRのお客様とサベージ650のお客様が「これ何とか直りますよ。」と故障診断を始めていました。
「え~、樹脂部の破損だし買っちゃった方が早いですよ~。」と私が言うと、
「いやいや、直さないと。買ってもまた壊れるかもしれないですし。」とお二人。
「でも丸ごと買っても大した値段じゃなかったと思いましたよ。」と私。
「いや、直しましょう。」「直した方が良いですよ。」

「・・・分かりました。直しますよぉ。」
「技術力が問われますね~。」とサベージ650のお客様。
「直さなきゃね。」とGSR400のお客様。
「分かりました分かりました、やります、やりますよ~!」
 かくして外交圧力に屈し、修理することになりました。その様子はギャラリー 「Fotopro 小型8段三脚 FY-583」 に記載してあります。

 釜伏峠はかなり急こう配なので、来る時以上に気を付けて戻ることにしました。




 ヘアピンの連続ですが、日当たりが良く、折り返して下の交通まで見渡せるため走りやすい道です。鉢形城址近くまで来た道を戻り、そこから国道254号を経由して帰りました。




 しばらく走り、県道33号沿いのコンビニで休憩しました。ちょうどバイクを降りたとき、隣に軽自動車が停まりました。中から50くらいのおっさんが出てきて、
「うわぁFZR懐かしいなぁ。まだ乗ってる人いるんだ。」
 と話しかけてきました。よもやFZRで話しかけられるとは・・・

「もう四気筒は作らないだろうからなぁ。」
 と続けて言いました。(250ccの話です)この3LN-1は1989年式なので、30年近い年月が経過しているわけです。
「売れないものは作らないですよ。誰も乗らなきゃ意味がない。」
 私は図らずしも何となく吐き捨てるように言いました。正確に言うと、作れば買う人もいるだろうけど、その絶対数が少ないから採算ベースに合わないだろうということです。かつては私も250マルチ派でした。なので、この手の問答はすでにやり尽くして少し疲れを感じていました。CBR、FZR、GSXR、ZXR、250マルチはすべて乗りましたが、もう未練はありません。4気筒ならハヤブサがあるから何も問題ない。それでいいじゃないかと、今はそう思います。

 おっさんがいなくなってから、私はサベージ650のお客様に「FZRで話しかけられましたね。」と言いました。すると「FZR250とかは自分たちの青春のバイクでしたからね。」と感慨深く言われました。私にとってのそれは、やっぱり初期型のハヤブサかな。出た頃は乗りたくても乗れなかったものね・・・

 時は流れて今から30年後、「うわぁ懐かしいな、初期型のハヤブサ乗ってる人まだいるんだぁ。もうバイクは作らないだろうからなぁ」なんて話しかけられるかもしれませんね(バイクというところが悲しいですが・・・)。




 コンビニではそれぞれがリポビタンや骨抜きチキン等を楽しみ思い思いの休憩をとってから出発することになりました。
「そろそろ出発しましょうか。」
 そう言いながら皆様に準備を促しました。自分もと思いポケットに手を突っ込みました。


 あれ・・・ あれあれ・・・ 
あれぇぇぇえええ~ 鍵がなーい!!


 あっちこっちポケットを探しても鍵がありません。おかしい、おかしいなぁ・・・その間も皆さま着々とヘルメット、グローブ装着へと進んでいました。
「すみません、ちょっと待ってくださいっ。」
 焦りながらも全部のポケットを探しましたが、鍵が見つかりません。慌てていたせいかデジカメを落としてしまいました。最終的に鍵は財布に挟まっていました。
「何か落としたときに音が鳴るものとか、キーホルダーを付けた方が良いかもしれませんよ。」
 とサベージ650のお客様。万が一のことを考えて鍵は2つあった方が良いとも。そうですよね。帰れなくなったら大変です。反省しました。


    ● 県道311号を経由し、近くのコンビニで解散




 今回のツーリングではちょっとしたアドベンチャーも入ってきましたが、たまには非日常的な事も良いかもしれません。もちろんそれは安全最優先でのこと。決して無理をせず、状況に応じて柔軟にスケジュールやルートを変更していきたいと思います。とにかく皆無事に帰ることが最も重要なことです。今日も大きなトラブルもなく解散ポイントまで来ることができました。2月という寒い時期にご参加いただきありがとうございました。

  ☆ポイント
     良かった点:参加者の皆様がそれぞれ助け合って難所をクリアできたこと。
     反省点  :バイクの鍵を無くさないこと。それと鍵は万が一のことを考えて2つ用意しておくこと。



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 私の個人的なことになりますが、今回のツーリングで最もうれしかったことは、サベージ650のお客様がメガスピードのステッカーを貼られていたことです。車体にステッカーはあまり貼らない主義とのことでしたので、これはうれしかったです。もちろんカラー変更されたり、気に入らなくなった時などはいつでも剥がしていただいて構いませんとお伝えしておきました。

 「MEGA-speed.」のステッカーは、基本的に当社で各部のいずれかをオーバーホールした車両のお客様にしかお配りしていない限定商品です。そしてそのステッカーの価値が比類なきものになるよう、今後一層整備技術を積むとともに、楽しいイベントを提供させていただいたり、乗って面白い特殊な車両を製作したりしていきたいと思います。少しずつバイク仲間が増えていけば嬉しいですね。また次回のツーリングでお会いしましょう。





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