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ブレーキフルードの劣化について


【修理車両】

FZR250(2KR)  1987年式  〈推定〉走行距離:約900km


【不具合の症状】

リヤブレーキに引きずりが発生していました。


【点検結果】

リヤブレーキリザーブタンクを開けて点検したところ、ブレーキフルードが図1の様に劣化変色していました。

リザーバタンクの底が全く確認出来ない程ブレーキフルードが濁っています。

マスターシリンダやキャリパも取り外し点検したところ、同様な劣化や腐食が見られました。

図1、極度に劣化したブレーキフルード


【整備内容】

ブレーキフルードの劣化が激しく、液に触れている部分の部品は腐食していたので、

マスターシリンダやキャリパを含め、ブレーキ廻りはすべて分解清掃、点検整備を行いました。

図2は清掃したリザーブタンクに新しいブレーキフルードを入れた様子です。

新しいブレーキフルードは透明に近い色をしています。


図2、新しいブレーキフルード


【考察】

車両の経緯としては、約20年間乗らずに屋根のある屋外で保管してあったものだということが分かっています。

ブレーキフルードの変色や状態から考えると、当時の液がそのまま入っていた可能性があります。

ブレーキフルードの劣化も原因のひとつですが、ピストンシールやマスターシリンダピストンカップのゴム類の劣化も、

ブレーキの引きずりの原因になっていたと考えられます。

今後の対策としては、ブレーキフルードは2年に一度定期的に交換し、油圧がきちんとかかるか、

オイル漏れがないか等、ブレーキ廻りの定期的な点検をされることが望ましいといえます。





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