DT230 ランツァ (4TP) 専用設計 デジタル進角CDI 税込価格99,800円
適合車種:4TP2 純正品番:4TP-85540-20互換
[MEGA-denshi製 DT230 ランツァ専用設計デジタル進角CDIの特徴]
1、TCS(トラクションコントロールシステム)無しのダイレクトな点火タイミングの採用
進角・遅角・それぞれ純正マップをベースによりダイレクトなフィーリングを狙う為、トラクションコントロールを廃止した点火タイミングとしました。
2、YPVS制御マップは【純正モード】と【MEGA-denshi モード】の2つを用意
純正互換のYPVS制御マップと弊社独自のYPVS制御マップの2つを搭載し、後述のリアルタイム・キルスイッチモードセレクトにより常時マップを選べるようにしました。純正互換のマップに対し、MEGA-denshi
モードはパワーバンドに入ってから最大トルク発生領域に至るまでの体感の変化を狙いました。
3、キルスイッチによる常時YPVSマップ切り替機能【R-M.K.M.S.】の搭載
エンジン始動後はキルスイッチの操作により常時YPVSマップの切り替えが可能になります。RUNの位置では【純正モード】、OFFの位置では【MEGA-denshi
モード】になります(Real time MEGA-denshi Kill switch Mode select System【R-M.K.M.S】)。走行中でも切り替え可能です。
キルスイッチOFFの【MEGA-denshi モード】で走行後にイグニションOFFにした場合、再度イグニションONでエンジン始動する場合はキルスイッチをRUNの位置にしてセルボタンを押して下さい。OFFのままだと車体側のインタロック機能により、純正同様セルは回りません。
RUN : 純正互換マップ OFF : MEGA-denshi マップ |
※ R-M.K.S.S.の搭載により通常のいわゆるキルスイッチとしてのエンジン停止機能は無くなります。 |
4、純正互換のオイルソレノイド制御
4TP2のオイルソレノイドはCDIで制御されています。MEGA-denshi CDI は純正CDIと同様に、エンジン回転数やクランク角速度の変化率をはじめ、状況に応じて総合的にduty比を変化させ、オイルソレノイドを制御しています。
5、CPUやモータドライバを始め、電子部品は車載規格をクリアした部品を使用しています。
⇒ CPUは車載で世界シェアトップレベルの日本の半導体メーカーRENESASの車載用CPUを使用しています。またYPVS制御の要となるモータドライバも車載用を搭載、その他、使用している電子部品は、厳しい条件であるAEC-Qxxx 準拠といった車載用を使用しています。
6、販売後もサポートします
⇒ ユーザー登録することにより、一定条件のもと、1年間万が一の故障でも新品に交換する保証をおつけします。
[取り付けについて]
MEGA-denshi ランツァ専用デジタル進角CDIは純正互換なので、カプラーオンで純正CDIと同じようにそのまま車体に取り付けることができます。
手順1:タンクを取り外し、図の様に純正CDIを取り外します。
手順2:MEGA-denshi CDI を純正の位置に純正のCDI固定バンドで設置し、6極カプラ2個所、4極カプラ1個所をそれぞれ図に用に車体側のカプラと接続します。メーカー純正仕様で6極カプラは2つとも同形状で、配線の長さのみの違うといった非常に紛らわしい構造になっています。誤接続は故障の原因となる為、弊社CDIのカプラには図の様に青と赤のマーカーをつけて出荷します。配線の短い方が青マーカー、長い方が赤マーカーになります。先にCDIを設置すれば配線の長さが明らかに違う為、誤接続を回避することができます。最後に配線を結束バンド等でまとめ、CDIの取り付けは完了です。
[注意点]
・本製品は純正互換なので、純正CDIに比べてパワーアップするものではありません。
・バッテリから直接+12Vを接続すると、イグニションOFFのバイクに乗っていない間にも微量ですが電流が流れている為、バッテリ上がりの原因となります。
・エンジン回転のレブリミッターはあえてプログラムしておりませんので、回し過ぎにはご注意下さい。
・開発時はマニュアル値での最高出力発生回転数までエンジンが吹け上がることを確認していますが、それ以上の回転域の動作は保証外となります。
・誤作動防止の為、NGK抵抗入りプラグをご使用下さい。その他のプラグでは動作未確認となります。
・純正イグニションコイルおよびハイテンションコード以外での動作は未確認の為、社外の強化コイルやホットワイヤー等は非適合となります。
⇒ 誤作動した場合、内部ICが損傷し、CDIが故障するおそれがあります。
・バイクのレギュレータが故障すると、過充電や過電圧等によりCDI内部のIC等が損傷し、CDIが故障するおそれがあります。
⇒ 過充電等による破損は、保証の対象外となります。部品が古い場合は新しく交換しておくことを推奨します。
・CDIを分解した場合、保証の対象外となります。
・誤った取り付けによるCDI破損は保証外となります。
[開発について]
DT230 LANZA(ランツァ)は2ストロークエンジンの市販車でも最後発の部類に位置し、各制御も80年代、90年代前半のそれよりも洗練されています。YPVS制御はRZ系、1KT系とは違う制御になっているだけでなく、オイルソレノイド制御もかなり精密な制御になっています。また点火タイミングもトラクションコントロールが搭載される等、各部が2ストローク市販車の集大成になっています。
今回そのような車両のCDIの開発において強く意識したのは、2ストロークエンジンそのものが持つ直感的な力強さ、レスポンスの再現でした。点火についてはトラクションコントロールを廃止し、ダイレクト感のある点火タイミングの実現、そしてYPVSマップの変更による単気筒ならではのパワーバンドに入ってすぐの体感的力強さの向上を目指しました。またオイルソレノイド制御については、信頼性を高める為に極力純正制御互換としました。
2000年代からCPUはすべてシングルチップ化して非常にコンパクトになりました。搭載しているデジタル制御を担う高性能CPUは、日本が世界に誇る車載半導体メーカーRENESAS社のものです。日本車のインジェクションモデルの純正ECU内部にもRENESASのCPUが使われていることからも、信頼性のある日本の半導体企業を MEGA-denshi
は支持します。
ランツァの発売が1997年頃ですから、すでに数十年経過しています。当然CDIも劣化しています。新品のデジタルCDIを供給させていただくことにより、今後もずっと安心して維持し続けられるようお役に立てれば幸いです。
--------------------[お客様の声]--------------------
ここではCDI装着後にいただいたお客様の声の中から、掲載に快諾していただいたものをご紹介します。修理の際に絶版部品で困っていた方、予備を兼ねた純正からの換装で性能がUPした方、色々なケースがあるかと思います。もちろんすべての方が同じような体感を得られるとは限りませんが、ひとつの目安としてインプレッション等を参考にしていただければ幸いです。
「以前に比べてダイレクト感が増したような印象です。MEGA-denshi モードに切り替えると4000回転ぐらいからグッと回転上昇が鋭くなって車体がさらに軽くなったように滑らかにパワフルに吹け上がります。荒れ気味の舗装林道を走りましたが落ち葉の上でもTCが無いことによるネガは感じませんでした。
これを機にレギュレータ、イグニッションコイル、プラグキャップをリフレッシュしました。今後も長く維持できそうです。開発していただきまして大変ありがとうございました。」 (メールより引用) |
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[MEGA-denshi]
このたびはインプレッションおよび画像をいただきありがとうございます。まずダイレクト感が増した印象とのことで、開発の狙い通りのご感想をいただけたことに安堵しました。またMEGA-denshi
モードでは更に力強さを感じていただけたようで、これも開発の狙い通りのインプレッションなので、総じて意図した通りの動作となっているようで良かったと思います。それと同時に、荒れ気味の舗装林道や落ち葉の上でもTC無しでもネガを感じられなかったとのことなので、TCレスで問題ないという開発段階からの意図が検証された一つの事例として受け止めたいと思います。
今後も安心して乗り続けていただける様、サポート体制を維持しながら新規開発を頑張りたいと思います。このたびは本当にありがとうございました。 |
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「早速取り付け&走行してきましたので、レビューをご連絡致します。
【車両】
DT125R改
【改造内容】
•エンジン:DT230ランツァ(メインハーネス、メーター、フロント周りもランツァ用)
•チャンバー:プロスキル ランツァ
•サイレンサー:RSV DT125R
•キャブレター:ノーマル(MJ170、NJ4段目、PS21、アイドルスクリュー2〜1 3/4戻し、キースターの商品で全てリフレッシュ)
•タコメーター:ライズコーポレーション
•パルスジェネレーター:デイトナ
•イグニッションコイル:ASウオタニ(プラグコードもウオタニ製)
【レビュー】
まず私の車両は純粋なランツァではないので、あくまで参考程度でお願い致します。またイグニッションコイルが純正ではないので、この点もご考慮いただけますと助かります。
まず結論から言いますと、『条件が合う方には、絶対に購入をオススメします!!』という商品だと思いました。
その条件とは、
① ロングツーリングをされる方
② 毎日の通勤や通学等、天候に関係無く走行する方
③ ランツァが大好きで、この先何年も乗る方
です!
これから装着後の体感レビューを言いますが、内容的には
1)純正CDIからメガスピード製CDIに変えた感想
2)メガスピード製CDIで、キルスイッチON.OFFの違い
で話していきます。
1)純正CDIからメガスピード製CDIに変えた感想
まず装着に関してですが、私の車両はランツァではないので、参考にならないと思いますので割愛しますwなにせ純正よりも厚みが出ましたので、ガソリンタンクを叩いて凹ましたり等…
装着して最初に驚いたのが、アイドリングの回転数が低くなり、ええっ??と驚きました。想定ではむしろ回転数があがると予想していましたが、アイドリングスクリューを回して回転数をあげました。またアクセルのツキも少しモタつくような感じになり、ちょっと不安を感じました。ただ暖気が完了すると、アイドリングスクリューも元の位置に戻りました。そしてなにより、びっくりするくらいに超低回転(1500〜2500rpm程度)が安定しました!今までの純正CDIだと、超低回転ではボコつきがひどく、中々一定の回転速度に合わせる(例えば2000rpm)と、ボコついてタコメーターの針が前後に動いてしまったのが改善されました!想定すると、純正CDIはもう20年以上前のものなので、過放電等の不具合で、アイドリングが高く出てしまったのかな?と。暖気後の低回転走行(3000rpm前後)での安定度は改善しましたので、キャブセッティングしてもなんだかボコつくと感じている方には、このCDIを試してみても良いかもしれません!
また回転全域での走行フィールは純正CDIとほとんど変わりませんでした(ここ重要)。ただ9000rpm程度でリミッターがかかってましたが、それが無くなるので10000rpmまで回ります。でもランツァは高回転出力型ではないので、そこまで回す意味は無いかと…。
ランツァの1番の特徴は、2ストのパワーバンドが5千回転から8000回転あたりの中速域であることから、速いのに使いやすい!だと思っています!
私は峠等のワインディングが大好きなのですが、ほんとこの中速あたりのトルクのおかげて速く走れて気持ちよくてしょうがないw
高回転も楽しいのですが、回転数維持に神経を使うし、何よりリスキーな走りが必要になりますが、それが無いことが最高です!
私程度の腕だと、間違いなく中速トルクの方が速く走れます。この5000rpmから9000rpmまでスムーズにエンジンが回りましたので、良い買い物をしたと思います。
2)メガスピード製CDIで、キルスイッチON.OFFの違い
ここは私だけでなく皆様も興味があると思います。ただ考え方によっては肩透かしになるかも。と思いますが真摯に答えます。
キルスイッチOFF状態のエンジン特性ですが、2ストより4ストの様なトルクフィールになるので、もったりしたような体感になります。なので、OFFモードは速くなる?や、トルクカーブの立ち上がりがプラス方向に傾く事でさらに加速感が増す?と考えている方には、逆方向の内容になってます。
かくゆう私も、ちょっと過激な仕様を予想してましたので、ええ??というのが当初の私の本音の感想でした。
なんでメガスピードさんはこの仕様にしたのかな?と考えたところ、これは『今まで自動化だったトラクションコントロールを、手動式にした』と考えた時、全てを納得しました。
今までは、リアタイヤが滑るまではトラクションコントロールがかからないという、リスクが起きないと発生しないもの。
雨の日や、路面状況が悪い時など気を遣いながらでなければいけません。ですがこのOFFモードのおかげで、路面状況が悪い時でもトルクの立ち上がりを緩やかに出来るので、安心感が全然変わるじゃないか!!というのが今の感想です!なのでこれからはどんな状況でも、その状況に合わせて『手動で』エンジン特性を変えられる、すばらしい商品だと思います。
これらの事から、冒頭で挙げましたオススメしたい方の条件になりました。本当に良い商品をありがとうございました!」 (メールより引用) |
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[MEGA-denshi]
早速のインプレッションおよび画像をいただきありがとうございます。とても詳細なご感想をいただき、開発側として非常に参考になりました。まず、超低回転(1500〜2500rpm程度)が安定したとのことなので、この領域は定点点火がしっかり実現したことにより、安定したエンジン回転につながったのではないかと考えられます。
今回一番興味深く感じたのは、MEGA-denshi モードで『もったりしたような体感』になるという点です。実はフルノーマルの開発車両で色々テストした結果として、MEGA-denshi
モードは純正より加速感が上がりシャキッとした感じになる、というテイストだったのですが、今回のご感想では真逆な結果でした。むしろそれがトラクションコントロールONに手動でできるといった解釈をいただける点で、それはそれで有効活用できると思いました。チャンバの特性で、プロスキルに変更されている点が出力特性に大きく影響している可能性があるのではないかと推測されます。その他とても貴重で詳細なレポートをいただき大変感謝しております。
kiyo様には、CDI開発の段階からずっと気にかけていただき、製品化する際にぶつかった様々な壁を乗り越えるエネルギーをいただけました。この場で改めて感謝申し上げます。このたびは本当にありがとうございました。 |
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